概要
CV:笹本優子
妖怪ウォッチに登場する秘宝妖怪の一人。
ネームモデルはフランス語で「お嬢さん」を意味する『マドモアゼル』と『モアイ』から来ている。
アニメ
第199話『バスターズトレジャー編 #20 ネコ2世の秘密』にて初登場。
いつものようにお宝探しの冒険に出かけようとするインディ一行だったが、お目当てが「キラキラしたものが好きなマダム風の秘宝妖怪」だと知った途端ネコ2世が異様なやる気を見せ始める。明らかに落ち着きの無いネコ2世にインディが理由を問うと、ネコ2世から真実が告げられる。
実は今回の秘宝妖怪であるマドモアイゼルは元々ネコ2世が王子を務めていた王国に恵みの雨を振らせる役目があったのだが、ある日突然この国はちっともキラキラしていなくて地味でもうウンザリだと言われ逃げ出されてしまい、雨が降らなくなった祖国で国民達は干ばつに苦しんでいるのだという。彼女を王国に連れ帰り国と国民を救うことが、将来王座を継ぐものとして国王と妃である両親から告げられたネコ2世の使命であり、彼の旅の目的だったのだ。
ネコ2世のためにも奮闘を誓うメンバーの前に、マドモアイゼルは秘法の間で姿を現した(秘法の間は祭壇や壁も含め全体が金で出来ており、また水を操る彼女の力により巨大な滝と分流が出来ていた。そしてジバニャンはマドモアイゼルの容姿に『顔デカすぎっていうか顔しかないニャン!?』と驚いていた)。国に帰って欲しいと懇願するネコ2世だったが、マドモアイゼルは超地味なネコ2世の国に帰りたくなんかないと一蹴してしまう。
だが、ネコ2世のために必死になって共に説得してくるインディ達の姿にマドモアイゼルも態度を少し軟化させる。帰還を考えてやってもいいとの発言を引き出すが、タダと言うわけにはいかないとも忠告される。そしてその対価として求めてきたのは、「きっと純粋でキラキラしてる」と彼女が見定める「坊やのハート」、要するにネコ2世の命だった。
動揺し両親を偲んで涙を流すネコ2世だったが、彼の決意はすぐに定まった。彼の夢は、父のような立派な王様になって人々を救うこと。王様にはなれずとも、自らの命によって国民を救えるのであれば本望だと言う。
本人の同意を得たことでマドモアイゼルはネコ2世の魂を奪い、代わりに彼女のメダルがネコ2世からインディへと手渡された。
「待てーーーい!!!」
だが、インディはメダルは返すからネコ2世の魂を元に戻して欲しいと訴える。命を差し出したネコ2世の意志をなぜ部外者が覆すのかと突っぱねられるが、インディはネコ2世が生き返らないならこんなものは要らないとメダルを横の水流目がけて放り捨ててしまう。このままでは自分のメダルが(薄暗くて地味な)洞窟の奥に流されていってしまうと焦るマドモアイゼルだが、インディはネコ2世を蘇らせたら拾ってやると譲らない。これには彼女も仕方なくネコ2世を蘇生させるが、言い争っているうちにメダルは滝から流れ落ちてしまう。マドモアイゼルは意気消沈し、ネコ2世はなんてことしてくれたのかと怒るが、インディは「お前にとって国の人々が大切な存在であるのと同じように、お前は大事な私の仲間なんだ!」と宣言する。それに同意する他の仲間たち、国を救う他の方法は必ず自分たちで探ると確約するインディ、暖かい言葉に涙するネコ2世。そんな皆の姿に、マドモアイゼルは何か思うところがあるようだった。
するとそこに、先ほど滝から流れていったはずのメダルを拾ってきたヒューボが現れた(因みにジバニャン達は初対面)。折角手に入れたメダルもネコ2世が生き返った以上マドモアイゼルに返却しなくてはいけないのかと思われたが、マドモアイゼルは態度を一変、メダルを差し出して国に帰ると言ってくれる。
「ネコ2世の国にもキラキラしたものがあるみたいザマスし……」「あなたのことザマスよ、キラキラ綺麗な心を持った未来の王様♪」
その後ネコ2世の国にも無事一年ぶりの雨が降り、ネコ2世はマドモアイゼルのメダルをインディの本来の目的のために手渡し、これからもインディ達と旅をすることを誓うのだった。
マドモアイゼルはバスターズトレジャー編最終回の回想シーンにもほんの一瞬登場、ネコ2世の玉座の横に鎮座していた。