「ふむぅ…! この遊園地には非可逆的な性質があるのですね。」
概要
サンリオが手掛ける共同企画作品、「まいまいまいごえん」に登場するキャラクターの一人。
プロフィール
容姿
銀色の髪に、ピンク色のくるっとしたメッシュが前髪にある。瞳の色は燻んだピンク色。
また、小さめの丸メガネをかけている。
服装は、グレーの襟付きシャツの上に、白いセットアップのベストとズボン。襟元には、燻んだピンク色の蝶ネクタイをつけている。
足元は縞模様が入ったグレーのタイツの上に、黒色の短めの靴下。燻んだピンク色のローファーを履いている。また、車椅子に乗っている。
人物
危険を察知する能力に長けた博識家
優しく真面目な性格で、頭が良い。
これまで様々な本や映画から知識を得てきており、色々なことに詳しい。
また、漫画やアニメも好きで、リンリンと気が合う。
実は怖がりで、少し小心者な一面があり、怖いことや危険なことは、持ち前の知識を駆使し、あらかじめ避けようとする。
そんな性格に自信がない故か、常に元気いっぱいで活発なシンタに強い憧れを抱いている。
シンタが組んだヒーロー戦隊の一員であり、シンタからは「シルバー」と呼ばれている。
マリアからのあだ名は「メガネくん」。
タイアップ曲
闇を裂け ぼくらの行進曲
マモルはリンリンと共にタイアップ曲が出ており、タイアップ曲は「リトルハートダイアリー」
ボカロPのaqu3raが手掛け、2022年6月23日に公開された。
(余談だが、ペアでタイアップ曲が出たのは、マモルとリンリンが初である)
関連イラスト
関連タグ
クロミ:まいまいまいごえん×サンリオキャラクターズにおけるコラボ相手。漫画版において、マモルは彼女のファンであることを明言している。
ネタバレ
この先、ゲーム版第2話、漫画版8話以降の重大なネタバレを含みます
ゲーム版では寄せ書きの画材探しの途中で見つけ、漫画版では案内カエルタマゴに勧められたアトラクション「ブロックアンサー」に挑む一行。
問題が進むと、マモルとリンリンのDチームに対して、以下の問題が出される。
Q.ヒーロー戦隊5人の中で戦隊のことがだーいすきなのは何人?
シンタは「当然5人」と自信満々だが、他の4人の表情は違っていた。
マモルとリンリンは戦隊は大好きだが、「実はヒーロー戦隊はどうでもよく、シンタが遊んでくれるなら、それが楽しいならいい」というワタル、半ば無理やり戦隊にさせられたマドカは戦隊の事を「だーいすき」と思っていないことに感づいており、正解が「3人」だと分かっていた。
マモルは問題の内容と答えの内容的に、皆の前で答える事がとても酷い事のように思えた為、回答に躊躇してしまう。
漫画版とゲーム版で、マモルのとった行動が変わり、展開も異なっていく。
- ゲーム版
悩んだ末、正解の扉に行くこともわざと不正解の扉に行くこともできず、時間切れに。
得点がマイナスされ、最終問題で間違えればゲームオーバーになってしまう状態に陥った。
シンタからは問いただされるも、「正解の扉に行く道に迷ってしまった」ととっさに嘘をついてしまった。
なお、ワタルとマドカは、自分が戦隊の事を「だーいすき」と思っていないことがバレなかったためか、ほっとした様子だった。
落ち込むマモルに、リンリンが「マモルくんは間違っていない」と励ます。
「人の秘密をばらして、人を傷つけることと自分が怖い目にあうことを…
『同じくらい怖い』って思えるんだよ。
それってすごく、素敵なことだよ。」
- 漫画版
回答に悩んでいる際、心の中でヒーローのお面をつけた自分自身が、マモルに語りかける。
「5人と答えて不正解 シンタくんはきっと不思議がるでしょうね」
「でも大丈夫 それで自分を守れるんですよ 傷つかずにすむ」
「転ばぬ先の杖 誰かの後ろでそれをつついていれば安心ですね」
「いつだってそうしてきたんだから」
そんな心の声を振り払うかのように回答ボタンを押し、マモルが出した答えは「3人」だった。
戸惑うシンタをよそ目に、非情にも鳴り響く正解音。
「何かの間違い」と信じて疑わないシンタだが、他の4人は何も答えない。
「この問題は僕を試しているんです 答えられないだろう シルバーはそういうやつだって…」
前問と合わせて合計15ポイントを得るものの、リンリンの目からしても、マモルは正気を保っていない様子だった。
「…マモルくん 無理してるよね」
「……無理しないと 僕みたいなのは”ヒーロー”になれませんから」
この先、ブロックアンサー編の結末のネタバレ
Dチームの最終問題にて、ゲーム版ではDチームの前に最終問題を答えたBチームがボーナス問題を引き当て、
漫画版ではカエルタマゴが「特大ビッグバンチャンス問題」としてレベル100の問題を出す。
その問題は簡単な上に、正解すれば100点を獲得する事ができるというものだった。
そして、その問題は────
Q.戦隊だけが知ってる秘密の合言葉は何デミ?
この問題は、周囲から見れば、確かにマモルとリンリンにとっては簡単な問題だと思われた。
しかし、ヒーロー戦隊が大好きなマモルにとっては、これは大事な秘密であり、それで皆を悲しませてしまう事を恐れた。
そんな中、こちらでも心の中でヒーローのお面をつけた自分自身が、マモルに語りかける。
「僕はさ、考えすぎなんだよ」
「考えすぎているから、気にしなくていい事まで勝手に想像して、必要ない準備をしているんだ」
「だからこんな世界は、そろそろ卒業しよう」
「ジャマにならないように、壊しちゃおう」
その言葉は、今まで「転ばぬ先の杖」を大切にしていたマモルを、否定するようなものだった。
自分自身に語りかけられたマモルは、自身の心のひみつきちから、ヒーロー戦隊の仲間を追い出し、ヒーローのお面を壊していった。
もし僕にも、シンタくんのような勇気さえあれば……
僕は、ずっとシルバーでいたかった……。
ずっと、シルバーでいたかったんです……。
そして、全てのお面を壊し、合言葉を言おうとしたその瞬間だった。
「────だめ!!!」
隣にいたリンリンが、マモルの口を塞いだ。(漫画版では直後に「ひみつ」と回答している)
そして不正解となってしまい、二人のゲームオーバーは確定してしまう。
リンリンは、分かっていた。
この問題が、どれだけマモルにとって辛いものなのかを。
もし答えを言えば、マモルの心が壊れてしまうと思ったのだ。
だからリンリンは、あのような行動をしたのだった。
泣きながら謝るリンリンに対し、マモルは彼女に感謝を伝える。
「僕を、ヒーローのままでいさせてくれて、ありがとう」
二人は涙を流しながら、笑い合った。
そして、二人の乗っていた回答席の床が開き(漫画版では支えのブロックが崩れ)、二人は落下。
空中でタマゴの姿に変えられ、床に叩きつけられ割れてしまう。
こうして二人は第二・第三の脱落者となってしまった(漫画版では別件もあり第三・第四)。
本人達にとっては納得できる結末だと思われるが、周囲やファンから見ればあまりにも辛い結末であり、まさにメリバである。
────仲間、みんなで協力、助け合い。
それらを思った故の、一番頭のいいマモルの脱落は、彼の心情に大きな影響を与えた。