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「ああ、忘れるわけないだろ? ティオ…」

「君は僕よりも弱いんだよ、ティオ…」

「忘れるわけないだろ!」

プロフィール

本の色濃いグレー
術属性はがね(※注1)
人間換算年齢10歳
好きな食べ物魚、コロッケ、チューリップ
趣味リバーシ、数学
魔界から降り立った場所オランダ
CV竹内順子

(公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」内の魔物大百科、及び魔物発見場所マップから引用)

(※注1)公式ファンブックでの表記は「鋼」(漢字表記)ではなく「はがね」(ひらがな表記)になっている。

概要

邂逅編で登場した魔物の子であり、今作のヒロインであるティオにとっての初戦の相手

また、作中に登場する全魔物の中で唯一「王を決める戦いの中性格が豹変してしまった」と明示されているキャラクターでもある(一応、レイコムも細川の影響を多少なり受けたことが示唆されているが、性格が「豹変した」とまで言えるかは微妙なので割愛する)。

人物像

容姿

カールした金色の長髪に紫色のベスト、長袖のワイシャツが特徴的。

髪についてはガッシュが原作83話で「ぐるぐるした髪の毛」と表現している。

生まれが高い身分なのかは不明だが、どことなくエシュロスと同じく「生まれのよいお坊ちゃん」のような印象を受ける。

性格

元々はティオも「あんなに仲が良かったのに」という程に友好的な性格だったようだが、本編においてはティオをひたすら傷付けることに執着する冷酷な面が目立っている。

また、ティオだけでなくガッシュに対しても「落ちこぼれ」「格下」と吐き捨てているが、これが「マルスの本性」あるいは「ティオへの気持ちと同じく、戦いの中で変わってしまったからなのか」は曖昧。

術属性については、公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「はがね」属性と解説されている。

鋼を専門としているだけあり、ウイガルやビライツ等のエネルギー系とは異なり「大きく重量のある鉄」を生み出して発射できるため、必然的に直撃した際の出血量が多くなり、殺傷力に長けているという面を持つ。

また、邂逅編時点でギガノ級を修得しているため、マルス自身の素質もそこそこ高い方だったと思われる。

ガロン

「今までのウサをはらせるってもんだ!!」

右手を前方に突き出し、掌から何節にも連なった鉄の棘つき棍棒を放つ。

初級術ではあるのだが、重量に加え先端に複数の棘が付いている凶悪なデザインをしており、ガッシュは正面から受け止めただけでも全身から相当な量を出血してしまうほどだった。

また、原作35話の描写から、ティオの首の後ろにも今でも治らない傷を負わせた模様。

ガンズ・ガロン

両手を交互に何度も突き出し、小さな棘つき鉄球を連続で放つ。

こちらも「鋼」故か一発ごとの重量も相応であり、ガッシュは左肩に鉄球を一発受けただけでも地滑りさせられてしまったほど。

エイジャス・ガロン

「そう… 僕のこの新呪文は…」

「地下からでも君を襲えるんだ!」

長い鎖の付いたトゲ付き鉄球を掌から放ち、自在に操る。

作中で初めて登場した「~ジャス系」の術であり、何気に現代の「王を決める戦い」において「~ジャス系」を使用したのはマルスのみ(アルムとバムウは現代ではなく千年前の魔物)。

アルムとバムウが使用した「~ジャス系」と同じく、やはり地中からの奇襲が可能というのが最大の長所であり、作中でも「セウシルは四方を防御できるが、地下からの攻撃だけは防げない」という弱点を突いてティオと恵を跳ね飛ばした。

マルスが修得した他の術と比べても明らかにティオの防御術を意識した効果となっているため、「何としても自分の手でティオを傷付けたい」というマルスの歪んだ執着心が反映された術なのでは?と考察されることもある。

ギガノ・ガランズ

「クソ生意気な落ちこぼれがぁ!!」

「この技でくたばりやがれ!!!」

巨大なドリルのような棘が付いた鉄の円盤(※)を召喚して攻撃するギガノ級呪文。

ブラゴのギガノ・レイスに続いて登場した2つ目のギガノ級呪文。

(※)ギガノ・ガランズに関しては公式書籍でも微妙に解説が異なっており、

  • マルスのギガノ・ガランズ……公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて「トゲ付きの大きな鉄の円盤」と表記。
  • ボルボラのギガノ・ガランズ……公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック2」にて「巨大な鉄のドリル」と表記。

となっている。

これに関しては、作者の雷句先生が2012年にTwitterでミリアラル・ポルクについて回答する際、「同じ術を持っていても魔物同士で微妙に効果が違うので、例えばコルルのゼルセンをコピーしたとしてもキッドにダメージを与えることはできない」と述べているため、ギガノ・ガランズも目視では確認できないような違いがあるということだろうか?

以下は原作では使用していない呪文。

ガシルド

ゲームオリジナル呪文。

鉄の壁を出して攻撃を防ぐ。

ダライ・ガロン

ゲームオリジナル呪文。

相手の頭上に鉄球を落として攻撃する。

本の持ち主

レンブランド

マルスの本(濃いグレー)の持ち主。

金髪のオールバック、上下白のスーツが特徴的な壮年男性。

CVは中田雅之氏。

プロフィールは公開されていないので、年齢や職業等は一切不明。

カードゲームに収録された際も「レンブランド」表記なので、フルネームも不明。

国籍のみ「オランダ」だと公式ファンブック「金色のガッシュ!!まるかじりブック」にて明かされている。

原作35話における初登場時の「まさか、あの本の持ち主が芸能人だったとはな」という台詞以外は呪文の詠唱をするのみだったので、人物像に関しては不明な点が多い(アニメ版14話では「本の持ち主が芸能人だと、探すのも楽なモンだ」と台詞が微妙に変更されている)。

一応、ゲーム版『金色のガッシュベル!! 激闘!最強の魔物達』では「行けマルス!」等の幾つかの台詞があり、アニメ版119話のアニオリ回想シーンでは恵に対して「お嬢さん。怪我したくなかったら下がってるといい」と丁寧な口調で話している(と言いつつ攻撃を止めているわけではないので、丁寧というより皮肉交じりに近い感じだが)。

とはいえ、まだ恵と出会えていない時のティオを平然と攻撃したり、まだ幼いガッシュやアイドルの恵を傷付けることにも躊躇している様子が全く無いため、さすがに善人とは言えないだろう。

スマホアプリ『永遠の絆の仲間たち(トワキズ)』の魔物図鑑では、行動を見る限り外道であると紹介されている。魔物エピソードにおいても、まだパートナーを見つけていない魔物を容赦なく襲ったり、女性のパートナーを尋問するなど外道な様子を見せている。マルスに対しても非情になるように唆しており、彼の性格を豹変させた原因の1つとなっている。

活躍

初登場は原作35話。

魔界ではティオの良き友人だったのだが、「王を決める戦い」に参加したことで性格が豹変してしまったらしく、まだ術が使えないティオを一方的に痛め付けただけでなく、オランダから日本まで執拗に追いかけて来るといった非道な行為をしていた。

そして本編では、たまたまコンサート会場に来ていたガッシュと関係者用の通路で遭遇。

ここでもティオが逃げ出そうとした際には「逃げたらコンサートの客達を襲う」と脅迫するティオを庇ったガッシュを血まみれになるまで痛めつける等の残虐さを見せた。

ティオが恵を呼んできたことで戦闘になるも、エイジャス・ガロンで不意を突き、2人にも相応の怪我を負わせていく。

満身創痍で立ち上がったティオにも容赦なくトドメを刺そうとするも、清麿が駆け付けてきたことでザケルをくらい、吹き飛ばされる。

その後もガッシュやティオを「落ちこぼれ」「格下」などと見下しつつ交戦するも、ティオ達への所業で怒りを滾らせたガッシュ&清麿の猛攻に押されていき、一瞬の隙を突いたギガノ・ガランズもティオのマ・セシルドで完封される。

最後には至近距離からのザケルを続けて2発受ける形となり、後方にいたレンブランドにも電撃が届いてしまい、本にも火が着いたことで敗北となった。

アニメオリジナルではオランダから日本へ追い掛けた経緯がより詳細に描写され、同時に朱本組の最初の戦闘相手となった。

魔界に帰った後の様子は本編では描かれていないが、作者ブログに「マルスはティオと仲直りしたのですか?」という質問が届いた際、作者の雷句先生は「もちろん仲直りしました。ティオがあまりにも凶暴……いや、強くなってしまったというか。マルスがティオにビクビクしてるというか…それをティオが優しい目で見てるというか…」と回答している。

どうやら仲直りこそしたものの、少し複雑な関係になっている模様?

もっとも、ティオは続編「金色のガッシュ!!2」にて確かに(色々と)強くなっているので、作者ブログの回答は続編への伏線だったのでは?と見なされることもある。

また、原作最終話の集合写真ではエシュロスの隣に映っている。

服装や性格など、どことなく通じるところがあるのだろうか?

エシュロスの反対側にはゾフィスもいるため、3人を「エリート組」と称するファンもいる。

余談

なぜティオに固執したのか?

既に述べてきたように、マルスは地道に特訓をしたり戦闘経験を積むのではなく、ただひたすら長期間に渡ってティオだけを追い回すという非効率的な行動をしている。

確かに、作中でもマルス自身が言っていたように「本の持ち主と出会って反撃される前に潰す」という考え自体は合理的なものの、別に「王を決める戦い」は勝ち星を競うわけではないし、RPGのように「相手を倒せば経験値が入ってレベルアップ」等の概念があるわけでもない。

このような点から、一部の読者からは「マルスは頭が悪いのでは?」という目を向けられてしまうこともあるが、どちらかといえばマルスは「理屈」ではなく「気持ち」でティオを追い回していた可能性がある。

マルスが元々はティオと仲の良い友達であった点や、エイジャス・ガロンが対ティオのような性能を持っている点からも、おそらくマルスは(自覚、無自覚かは不明だが)「ティオとは自分が一番仲が良かったからこそ、他の誰でもない自分が倒す」というような歪んだ執着心を発露させてしまったのだと思われる。

他にも、ガッシュ達やリオウ陣営が行っているように、思惑はどうあれ徒党を組んだり仲間を集めた方が俄然有利であり、生き残る確率も上がるため、この点からも「この戦いはどれだけ仲間を蹴落とせるかだ」と豪語していたマルスは頭が悪いと見なされてしまうこともある。

だが、むしろ作中では仲間を集めたり徒党を組んでいる魔物が多数派というわけではないし、「最終的には互いに敵同士」というルールの上で手を組む方が難しいと思うのは当然なため、一概にマルスが馬鹿とまでは言えない。

関連タグ

金色のガッシュ!! 金色のガッシュベル!!

濃灰本組

ティオ ガッシュ・ベル

エシュロス……前述のように集合写真で隣り合っており、性格もどことなく似ている。

ガンサー……こちらは続編「金色のガッシュ!!2」におけるティオの初戦の相手。しかもマルスから奪った(と思われる)術も使用している

テッド……アニメ版にて担当声優が同じ魔物。だが、奇しくも作中での立ち回りは真逆である(「魔界時代から仲の良い女性魔物と早期に再会し、痛めつけるために追い回し続けた」マルスと、「魔界時代から仲の良い女性魔物となかなか再会できず、再会した時にも彼女を救うために身を挺して奮闘した」テッド)。

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