メイシア・ラフォージ
めいしあらふぉーじ
イズニア国に存在する五つのギルドの一つ「ブレイドライツ騎士団」の副団長の女性。
しかし副団長の肩書きとは裏腹に、すぐ躓いたり転ぶなどのドジを頻発するおっちょこちょいな一面がある。だが、その穏やかな人柄によって騎士団員や街の人々からの信頼は厚く、正義のギルドの一員として日々奔走している。
実は彼女の出自には不明な点が多く、ある日イズニア国に一人で立っていた所を当時の副団長のセタス・ロウに拾われ、騎士団で過ごす内にセタスからの推薦で副団長になったという経緯を持つ。
「輝ける雫とギルドの街」と称される国「イズニア」を構成するギルドの一つ。
イズニア国は王による君主政治ではなく、五つの「ギルド」によって均衡を保つという独特な体制を取っている。
メイシアが副団長を務める「ブレイドライツ騎士団」は強さと優しさを掲げる正義のギルドと称されている。主な任務は首都の防衛であり、作中では「マギス高潔会」が生み出した魔導生物の掃除や、隠伏のギルド「無暁」が巻き起こす暗殺事件の対応によく追われている。
また、メイシアの地位はあくまで「副団長」であるようにギルドには団長が存在するものの、作中ではなぜか一向に姿を見せない。
メイシアの正体は、イズニア国とは異なる世界で『管理者』ネルヴァに惚れてネルヴァの『器』へなろうとした人物である。彼女は一度ネルヴァに器として見定められるものの、結果として器にはなれる事は無かった。そこで彼女はネルヴァの器へ相応しい「英雄」を目指すようになる。
この「英雄」とは一般的なそれとは異なり、ネルヴァが持つ『粛清』の力を伴った考え方、つまり世界を滅ぼす者の事を指す。
そして「英雄」になるための場所としてメイシアはイズニア国に目を付ける。表向きには正義のギルドの団員として心優しく振る舞い、裏では「英雄」になるべくブレイドライツ騎士団と無暁の因縁を激化させ、国に戦争を起こすための下準備を進めていた。
作中では主にギルド争乱編のアリサに登場するメイシアだが、そこで見せる顔は全て仮のものであり、アリサも純粋さ故に人を疑う事もしなかったため、アリサはイズニア国に潜む真実に気づく事ができず彼女がエリカと対立する遠因にもなってしまった。
ギルド争乱編-最終章-にてイズニア国に争乱を起こし自身の正体も明かす。そして各々のギルドの長や八人の主人公達と対立するが、最終的には主人公達の力に敗れ、セタスの手によって止めを刺され死亡した。
第11弾カードパック『次元歪曲』ではカードとして登場した。第21弾カードパック『リナセント・クロニクル』ではリメイク版も登場した他、関連カードとなる名もなき決意や宿願の二刀も登場している。
粛清の英雄・メイシア
「私はここで英雄になる」
種類 | フォロワー |
---|---|
クラス | ネメシス |
レアリティ | ゴールドレア |
コスト | 3 |
進化前 | 攻撃力:2 体力:3 |
能力 | 相手のリーダーを攻撃不能。 |
ファンファーレ カードを1枚引く。 | |
進化後 | 攻撃力:4 体力:5 |
能力 | (相手のリーダーを攻撃可能) |
進化時 粛清の一刀1枚を手札に加える。 | |
CV | 米澤円 |
収録セット | 次元歪曲 |
※ファンファーレ…手札からPPを支払って場に出たときに発動する能力。
後に数多くのラスボス系のフォロワーが収録されるネメシスクラスにて登場。カード名の時点でストーリーのネタバレが垣間見える。
能力は、3コストでファンファーレによりカードを1枚引ける。進化前は攻撃不能だが、進化する事で攻撃が可能になる。
進化時には専用トークン粛清の一刀を手札に加える。粛清の一刀は7コストと重めだが、ネメシスフォロワー1体に疾走(場に出たターンでも攻撃できる能力)を付与できる他、選択したフォロワーが粛清の英雄・メイシアだった場合、破壊された自分のフォロワーの数分だけ攻撃力を上げる追加効果が発生するため、10PPでメイシアを進化、粛清の一刀を自身にプレイし攻撃する事で、一気に相手リーダーの体力を削れるコンボができる。
登場以降、デウスエクスマキナや加速装置を使ったPP回復手段がある「アーティファクトネメシス」におけるフィニッシャーとして活躍した。
粛清の器・メイシア
「始めましょう!英雄の物語を!」
種類 | フォロワー |
---|---|
クラス | ネメシス |
レアリティ | レジェンド |
コスト | 2 |
進化前 | 攻撃力:1 体力:1 |
能力 | ファンファーレ 相手のフォロワー1体にXダメージ。Xは「このバトル中に破壊された自分のフォロワーの数」である。 |
進化後 | 攻撃力:1 体力:1 |
能力 | 疾走 |
進化時 自分の残りPPが8以上なら、+X/+0する。 | |
CV | 米澤円 |
収録セット | リナセント・クロニクル |
※疾走…場に出たターンでも攻撃できる能力。
『リナセント・クロニクル』にて再登場。レアリティはレジェンドへ昇格し、2コストの除去を持つ能力に変わった。
進化前のファンファーレだけでも、試合中盤以降は2コストでコストパフォーマンスが高い除去カードとして使えるが、進化時に8PPが残っている場合、リメイク前の粛清の一刀を彷彿とさせる攻撃力アップが発生する。メイシア自身で2コスト使用するため、特殊な条件下でない限りはリメイク前と同じく10PPで進化する事で20点かそれ以上の攻撃力で相手リーダーを進化後にある疾走で攻撃できるようになる。
このカードに特化させるというよりは、2コストの除去として捉えて、あわよくばフィニッシャーとしても使用できるという使い道を想定される事が多い。
上述の通りメインストーリーでは「ギルド争乱編」の時点で死亡したが、後に公開されたメインストーリー「天象旅籠編」では「アメツチの旅客」というメイシアに瓜二つの人物が登場する。そちらの容姿はフードで顔が覆われているものの、わずかに見える顔の部分に『管理者』特有の模様がある他、CVがメイシアと同じ米澤円である事から関連性を匂わせている。