概要
1968年に開催された第19回夏季オリンピックである。
標高2,240mという高地で開催された。
ハイライト
- のちに国際オリンピック委員会会長となるジャック・ロゲが選手として参加した。
- 南アフリカ共和国の参加に抗議する目的でアフリカ諸国のボイコットが計画されたが、南アフリカ共和国の参加が取りやめになったことからボイコットは中止された。
- 空気の薄い高地で行われたため、多くのオリンピック記録が更新された。特にこの時誕生した走幅跳のオリンピック記録は現在でも更新されていない。
- 史上初めて西ドイツと東ドイツが統一チームを組まずに参加した。
- サッカーでは日本代表がアジア勢初のメダル(銅メダル)獲得、更に1964年に創設された「ユネスコ国際フェアプレー賞」(ピエール・ド・クーベルタン・フェアプレー・トロフィ)を受賞した。
- 男子200m走の表彰式において、優勝したトミー・スミスと3位のジョン・カーロスが星条旗を拒否し、黒手袋をはめて黒人差別に対し抗議した。IOCは両名を永久追放処分とした。