端緒
ジムチャレンジの序盤で訪れることになるジムリーダー・ヤローとルリナのコンビ、カップリングタグ。
ガラル地方の西側に位置するターフタウンと東側のバウタウンは5番道路で結ばれており、チャレンジャーにとって最初の難敵となるカブのエンジンシティとは地理的にも近いことから、ジムバッジを3つ揃えたチャレンジャーが次のスタジアムへ向かう際には3人で見送るのが慣例になっている。
ゲーム本編で直接的なやりとりは見られないものの、入手できるルリナのリーグカードには「ライバルはターフタウンのヤロー」と公言している旨が記載されており、彼女のほうはかなり強烈に意識していることが窺える(ポケモンの相性的にもルリナが不利)。
一方でヤローは「自分自身がライバル」と語っているらしく、どこか一方通行な関係性に何かを感じ取ったチャレンジャーたちが「ヤロー×ルリナ」の可能性を見出し、カップリングとして局所的な人気を集めている。
ヤローの体格の良さゆえか誤認されることもあるが、モデル兼業のルリナのほうが身長は高く(なお足元はサンダル)、意外な身長差にグッと来る者もいる様子。
農家の息子と漁師の娘という組み合わせでもあり、緑と青でたいへん目に優しい。
DLC
ダウンロードコンテンツ第1弾『 鎧の孤島 』では、この二人もヨロイ島へそれぞれ鍛錬にやって来ており、主人公との会話の中では互いについても言及している。
その際のヤロー側の言い回しが、意外にもルリナの人柄をよく理解しているものと読み取れること、ひいては互いに相手が喜びそうなものを把握している描写から、二人の距離は思った以上に近いのではないかと想像力を逞しくする者も多い。
また、それぞれ「ルリナさん」「ヤローくん」という呼び方で通していることが窺える。
DLC第2弾『冠の雪原 』にて実装がアナウンスされたタッグバトル「ガラルスタートーナメント」の紹介映像ではしれっとチームを組んで登場しており、ヤロー&ルリナペア専用の台詞まで披露されている。ちなみに、二人が繰り出したペリッパーとルンパッパ(いわゆる“ペリルンパ”)は戦術的にも本気の組み合わせとして有名。
互いに対戦相手としてぶつかる際にも強気なルリナと鷹揚に迎え撃つヤローのやり取りが見られ、リーグカードに記されたトレーナーとしてのライバル関係に加え、手を組んだ場面での強い信頼関係までも見せつける様は、一部の人々の心をバトルとは違う世界へと流し去ってしまった。
グッズ展開においては「POKÉMON TRAINERS Off Shot!」シリーズに描き下ろされたイラストを元に、ボールペンのパターンの1種としてルリナ&ヤロー(+ウールー)の組み合わせが採用されている。
2022年9月には『ソード・シールド』にキャラクターデザイン等で参加した竹によるファンアートが公開され、オニオンが火加減を見ている横で二人並んでカレー鍋をかき混ぜる姿が一部ファンをざわつかせた(同日にはヒスイ地方の登場人物も投稿されている。補足)。