概要
ひらのあゆによる日本の4コマ漫画作品。
『まんがタイムオリジナル』1998年11月号で連載開始。2000年春からは『まんがタイムラブリー』および『まんがタイムファミリー』にも連載の場を広げた。
『まんがタイムラブリー』休刊後は『まんがタイム』に移籍して連載が継続されている。
都内の総合病院(名前は不明)の外科入院病棟の日常をつづっている。病院を舞台にしているが、手術や治療などのシーンは少なく、医師やナースの雑談・掛け合いなどが主体となっている。投薬や介護のシーンが多い。
主な登場人物(声はドラマCD版)
医師
榊忠嗣(さかき ただつぐ)
声・藤原啓治
主人公。無精ヒゲでムサ苦しい中年医師。現在の病院に就職する前は救命救急センターに勤めていた。気さくでノリのいいキャラクターから他人(特に子供)からは好かれやすく、ナースに到っては、殴る蹴るのツッコミが入るほど遠慮のない扱いを受けている。未婚であり交際相手もいないので、一年のほとんどを病院で過ごしている。見た目や普段の言動からちゃらんぽらんな印象を受ける(髭に関しては医師としての威厳がないので生やせとから周囲から勧められた)が、医師としては真摯に患者と向き合う良き医者である。消化器系医長の役職持ちで内視鏡手術を得意とする。実家は病院で父親、兄と弟も医師であるらしい。父親から「お前は医者に向いてないからならない方がいい」と言われたことに反発、一念発起して勉学に励み医者になった、という過去を持つ。年末や連休に実家に帰りたがらないのは帰ると実家の病院を手伝わされる為。
彼が作中で言った「生きてる体がそうでなくなる時 何かが確実に失われるんだけど それって何だろな。同じ物質でできてるのに…生きて動いてたのがすげー偶然のラッキーみたいだ。まー、難しいことは偉い人に任せて、俺はそのラッキーに加担する手助けをするだけだけど」というセリフに彼の医師としてのスタンスが見て取れる。
赤坂しの(あかさか しの)
声・伊藤美紀
外科で唯一の女医で外科手術は榊より上手い。仕事は真面目に取り組み、知的で温和な雰囲気を持ち、患者から女優の道を勧められたりするほどの美女。どんなに理不尽な要求をする者であっても彼女にかかればたちまち魅了され、素直に言うことを聞くようになってしまう。ただ、血液・内臓フェチの気があり、たまに医局の男性陣や患者をドン引きさせてしまうことも。
景山貴夫(かげやま たかお)
声・緑川光
呼吸器系医長。榊と大学で同期で、研究所勤めだったが連載途中(1巻参照)に榊と同じ外科に赴任する。眼鏡をかけた外見どおりの生真面目な医師だが、反面外科きっての天然ボケ。
里見雅行(さとみ まさゆき)
声・宮野真守
若手医師。ブランド物のケーシー型白衣を着用している。患者からお見合い写真を見せられるほどのルックスで老若問わず女性からモテモテ。
滝沢秀則(たきざわ ひでのり)
声・井上和彦
循環器系医長。長身でスタイリストでナースや女性患者から大人気。娘が二人いるが、どちらも榊に懐いている為、気が気ではない様子。
ナース (外科病棟)
咲坂花江(さきさか はなえ)
声・真山亜子
外科病棟の看護師長(7巻までは当時の医療事情により「婦長」の肩書)。ボランティアが趣味で世界各国を回った経験を持ち、サバイバル技能も高い。自分が中で眠れるくらい大きな鍋を所有しており、時々その鍋で皆に食事を振舞ったりする。彼女の作るおでんは外科名物となっている。未婚。
山下まり(やました まり)
声・井上麻里奈
元気いっぱいナース。元気がありすぎて、その元気を間違った方向へ向けがちである。「外科のお調子者」として榊と並び称されたことが一度や二度ではない。しかしベテランだけあって患者や同僚たちからの信頼は篤く、頼れるお姉さんナース。
関口かおる(せきぐち かおる)
声・川澄綾子
やりくりナース。物持ちが良く、懸賞マニア。水野と共に「コルセッツ」というユニットを結成するほどの腰痛持ち。
牧村由香理(まきむら ゆかり)
声・能登麻美子
単行本5巻で内科病棟から異動して来たナース。「エレガント」を心がけている。二重まぶた、内はねのショートカットなど「美少女」アニメ的なキャラ。異動当初は外科の雰囲気に馴染めず、榊から「マッキー」と呼ばれることも嫌がっていたが、現在ではすっかり馴染み、他のナースたち同様榊に容赦ないツッコミを入れる。学生時代は競技カルタ部に入っていた。
他科の医師
米澤米(よねざわ よね)
声・緒方恵美
外科の米澤実先生の娘、循環器科医。体育会系で口より先に手が出るタイプであり、榊を殴ったりもしている。
関連タグ
エン女医あきら先生:水城まさひとの4コマ漫画。本作と同じく『まんがタイム』系列誌にて連載された病院を舞台としたコメディ作品で、ある意味、本作の先達。