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リバーサイド病院

りばーさいどびょういん

日本各地にある病院名。ただしネット上では、とある理由から大阪府にかつてあったものが有名。
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曖昧さ回避編集

  1. 東京、岡山、大分など全国各地にこのような名前の病院がある。各々の病院に大きな関連性は無く、川沿いに建つから「リバーサイド」なのだと考えられる。
  2. 大阪府堺市にかつてあった病院施設。1970年代に建てられ、20世紀中に廃院となった。
  3. 上記2の施設を元にした都市伝説の舞台。後述する理由により、別の病院の話が混ざっていることに注意。

pixiv上では3を舞台にしたと思われる小説が一遍投稿されている。


大阪府堺市にあった実在施設編集

同市の現・堺区松屋付近に存在した病院。大和川の河口部にあったことから「リバーサイド」の名がつけられたと考えられる。1970年代末、当時までそこに存在した名村造船所の社員寮の建物を利用した居抜き物件であった。

しかし、10年ほどで病院は廃院となり、数年で営業廃止となったとされている。しかし建物は暫く残り、1990年代末頃まで残っていた。このため若者を中心に肝試し感覚で不法侵入が繰り返されたとされ、それに伴い都市伝説の原因となった

その後は阪神高速大和川線の建設工事に伴い建物は撤去され、現存しない。災害対策センターなどが建設されているが、周辺は河口部で真下に高速(同道路はこの手前から地下に潜る)があることからか、空き地が広がる。

なお、このリバーサイド病院がどのような科があったかなどは不明である。後述するが「精神病院」では無いと言われる。また、サービスが良かった、台風の時に避難民に菓子パンをくれた、など現役中に悪い噂は余り聞かなかったとされる。


都市伝説としての「リバーサイド病院」編集

一方で都市伝説におけるリバーサイド病院は極めて評判が悪い病院ということになっている。概ね以下のような病院ということになっている。

  • 精神病院である
  • 悪徳経営の病院で、怪しげな治療や患者の人体実験を繰り返していた
  • 最終的には患者が日中に走り回ったり叫び声が聞こえるなどを町内会が問題視し、急遽閉鎖された
  • 跡地は公園になっている
  • 建物が残っていた時代に散乱していたカルテなどを持ち帰ると呪われた
  • 建物内で行方不明になったものや、付近で事故を起こした事例が多い

しかしながら、実際のリバーサイド病院の話から鑑みればこれは殆どが全くのデタラメであり、尾びれ背びれが盛大についたものと推察される。


大和川病院との関係編集

大阪府の大和川沿いには大和川病院(旧称:安田病院)という別の病院が存在した(柏原市)。この病院は本当に精神病院だっただけでなく、ガチの悪徳経営病院であり、患者の死亡理由を偽ったり、亡くなった患者をまだ危篤であると偽ったりするのは序の口で、患者を縛り付けて死亡するまで気付かなかったり、果ては看護師が患者を暴行して死亡させている事件も起こしている。

度々大阪府からの調査が入ったものの系列病院もグルになって悪質事例を隠蔽しており、職員を水増しして不正請求を行ったりもしている。

結局院長が詐欺で逮捕、患者暴行死事件も発覚したため、系列病院も含め潰され2003年までに閉鎖された。これらの顛末は大阪府精神医療人権センターにも記載されている


このような事例も分かるように、大和川病院は「大問題のあった悪徳精神病院」として、リバーサイド病院より遥かに都市伝説のネタになりそうな所である。このことから、本来大和川病院をモデルにしたであろう話がリバーサイド病院にすり替わったのでは?と考えることが出来る。


加えて、この病院の跡地には公園となっているとされる。


人体実験云々編集

この辺については単なる作り話に過ぎないとされる。前述した大和川病院も、悪徳経営の結果の事故で患者を多数死なせたというのが事実であり、人体実験ともなれば流石に伝説の域を出ないだろう。ただし、大和川病院は雑な投薬を繰り返しており、その意味では人体実験紛いの治療も行われていた可能性はある。何れにせよ、リバーサイド病院のものとしては事実無根である。


病院の開院、閉院の理由の噂編集

リバーサイド病院は大阪市阿倍野にあった病院が地元民の反対にもかかわらず無理矢理開院した、とネットの書き込みがあるが本当かどうかは現在も不明である。また開業からそう時を置かずに閉院となった理由として「精神病患者が走り回って町内会の抗議を受けた」というのがあるが、実はたまたま入院していた精神に支障を来たした患者が周囲に迷惑行為を行っていたという話は実際にあったらしく、これが直接の原因かは分からないが全くの事実無根とは言えないらしい。


まとめ編集

殆どの場合、「大和川沿いの悪徳精神病院」という都市伝説の骨格は大和川病院のそれをリバーサイド病院にそっくりすり替えたものであろう。ただし、周辺で起きた(偶然とみられる)事故や、実際の患者が起こした事件など、リバーサイド病院自身(の周辺)で起きた事件も混ざり、更に都市伝説特有のおどろおどろしい尾ひれ背びれがついて都市伝説となったと考えられる。

そしてインターネットの初期にリバーサイド病院のものとしてこうした話が一気に広まり、大きく訂正されることなく電子の海を漂い続けているのだろう。


なお最初の曖昧さ回避に戻ると、全国の「リバーサイド病院」には精神科を持つ所もいくつかある。そのことが都市伝説に影響したのかもしれない。


前述の通り、既にリバーサイド病院も大和川病院も既に現存しない。願わくば、大和川病院の犠牲者たちに安らかな眠りがあることを祈るばかりである。


関連タグ編集

廃病院 都市伝説

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