概要
アデューの駆る、リューナイト・ゼファーが、より強大な敵『邪龍族』と対峙する為、時の神殿に飾られてあった精霊石の剣でクラス・チェンジした姿。これもまたリューナイト同様に父ラーサー・ウォルサムの形見でもある。
白を基調としたデザインと盾装備、さらにそのデフォルメ体系から、「魔神英雄伝ワタル」の「龍王丸」にどことなく近いものがある。
TV版の直接の続編であるドラマCD版では、平和を取り戻したアースティアに精霊石は不要なため各地に再封印されている。
しかし、ラストバトルでクラスチェンジしたうえメテオザッパーを使っているため、アデューだけは未だに携行しつづけてる模様(マンガ版の設定では、クラスチェンジとメテオザッパーは関係無いので問題はない)。これは有事に備えてのことに加えて父の形見でもあるため。
マンガ版ではパフリシア王国の秘宝である精霊石の剣を貸与される形でクラスチェンジ。
対魔王用のリューであり、リューナイトの3000ルーンからおよそ50倍の1500000ルーンにまで魔法力が上がるという桁違いの性能を持つ。他の触媒と異なり、クラスチェンジ後も常時この姿であり、召喚時もパラディンの状態で召喚される。
敵からの攻撃魔法すら吸収してエネルギー変換するなど驚異的な性能を発揮するが、対魔王用の力は乗り手の肉体を崩壊させてしまうため長時間の運用はできず、寿命を削りかねない負担となる。
最終決戦後、不必要となったため剣は大賢者ナジーへと預けられる。裏設定だが、その剣は時代を経てラーサーの元へと渡り、息子のアデューへと受け継がれる。
OVA版では金色(どちらかといえば山吹色)主体の色調で、ドラゴンテールの削除などで飾りっ気が少なめとなっている。また全体的な意匠も異なる。
OVA版のパラディンはリューに命を吹き込む神の眷属が一族を守るために生み出した守護神で、通常のリューとは一線を画した別次元の存在。
魔王と戦うために当時の勇者に託されたが、その際に一族を守るために力の大半を分離している。
しかしその状態でもアデューが搭乗した場合は魔王と魔王の軍勢を単騎でそれも纏めて一撃で消滅させるほどの能力を持ち、力を取り戻した際は機体が半壊しても即座に修復されて復活する(しかしながらその半身は光が実体化している状態と言えるため、一時的に修復されているといえなくもない)など、その性能はTV版や漫画版と比べても別次元のものを持つ。
必殺技は「ファイナル・クラッシュ・ドーン」、「重閃爆剣(メテオ・ザッパー)」。
尚、「王」の名を冠する「ロード・ゼファー」と言う呼称はTVシリーズのみで、漫画やOVAでは使用されていない(これは「王」と「聖騎士」の立ち位置を明確に区別しているため。マンガ版だとロードを名乗るのは、敵側のシュテルである)。
しかし裏設定ではOVA→マンガ版→TV版と時代を経るごとにゼファーが進化しているため、その設定通りであるならTV版はロードにふさわしい進化を遂げているといえる…のだが、上記のOVAにあるパラディンの能力があまりにも強大すぎるため、マンガ版以降は弱体化したと考えるべきである。現にOVAのラストでパラディンの半身が破壊されるダメージを受けているため、それ以降のゼファーは能力を制限された状態のままといえなくもない。
余談
ガンダムビルドファイターズ第9話にて騎士ガンダムが登場した際の見栄切りシーンは、リューパラディンの出撃バンクを忠実になぞったオマージュである。