「ザンダーがいなければ、この世に天才クラブは存在せず、凡人は拝められる殿堂を一つ失っていただろう。しかしリルタがいなければ、凡人はその殿堂がどこにあるかも知り得ない。」
————アーカイブ、リルタ
概要
天才クラブ会員番号22番。
ヘルタによれば、彼はクラブの中で最も無私無欲で、他人のために自分の人生を費やした人格者とされている。「リルタ・ジャコバン数理科学研究所」の創設者であり、スターピースカンパニーとの連携を果たした最初の天才でもある(2人目はイリアスサラス、3人目はヘルタ)。
リルタは天才数学者であった。それまで伝統的だった代数学と幾何学に取って代わる「九字算法」を創造した。その偉業は無数の数学家、エンジニアが高みを目指して奮闘しても、未だ到達した者はいない。力学では彼を忘れないため、最も基礎である単位を「リルタ」と命名した。
また彼は「知識の特異点」の提唱者である。
これらの輝かしい功績は、クラブの名声を全宇宙に知らしめた。献身精神を理解できないヘルタも彼の功績を認めている。
余談
リルタの名前ネタは「利他(りた)主義（困っている状況にあると判断される他者を援助する行動で、自分の利益を主な目的としない考え）」から来ていると思われる。
