概要
ガドゥス公爵。帝国元老院の副議長。猜疑心と権力欲が強く、神使であるサナキ、帝国宰相であるセフェランを嫌い、敵対している。
現クリミア王宮騎士ステラの許婚であったが、ステラは彼との結婚を嫌がって家を飛び出している。また、オリヴァーもルカンを『蒼炎』時代から快く思ってはいないらしく、「醜き男」と見ている。『蒼炎』ではヘッツェルらとともに端役として登場した。
『暁』ではサナキとセフェランを幽閉し、帝国を我がものとしそれに邪魔なラグズ連合を倒すために、デイン国王となったペレアスを陥れ「血の誓約」を結ぶ。また、帝国元老院で開発された「リワープの杖」を持っており、体力も消費せず長距離移動ができる(リワープの杖の量産化に成功した暁には無敵の奇襲部隊ができると豪語していた)。最強の光魔法「レクスオーラ」を操り、さらに女神から与えられた力として味方ユニット全てを沈黙状態にしてしまう技も持っている。
「自分に逆らうは、女神に逆らうのと同じ」と異常なほどに豪語していたが、最終的には倒される。一連の事件の真相の一欠片さえ知らず、最期まで自分が石化から蘇ったのは女神に選ばれたからだと思い込んでいたが、アスタルテにとっては彼も駒の一つに過ぎなかった。
ルカン率いる元老院らは、ベオグとラグスの共存を望み、神使が「印付き」であることを公表しようとした先代神使ミサハおよび次代を担う孫娘(ミカヤ)を暗殺した張本人である(実際にはミカヤは逃れていたが)。また、その罪を神使と全く同じ能力を持ち、そのことで神使の正体が世間に露見してしまう可能性を持っていた鷺の民に着せて、民衆を煽って「セリノスの大虐殺」を引き起こさせた元凶であり、エルランに世界を滅ぼさせる決意をさせてしまった一因と言っても過言ではない。