ルヴィ(ベルウィックサーガ)
るゔぃ
特定の主君を持たず依頼をこなして日々の糧を得ているナルウィアの若き女性フリーナイト。リース達シノン公国騎士団がナルウィアに来る前から同年代の男性騎士アーサーとつるんで行動していたようだ。
整った顔立ちに加えて輝く長い金髪を持つ美しい女性だが、本人は父クリフォードの往年の名騎士ぶりに憧れて自分も一人前の騎士になろうと日々切磋琢磨している。時には我が身を危険にさらすほどもいとわず単身で突入したりしようとするほど。もっとも肝心の父はルヴィがそのような行動に出ることを苦々しく思っており度々言い争いになる。あと、少々ファザコン気味。
ルヴィ本人の熱意を高く評価しているウォードは、この微妙な親子関係を改善する(そして酒浸りで若干すさんだ日々を送っていたクリフォードに渇を入れる)ために一肌脱ぐ行動に出る。
ちなみに、初登場マップで一緒に登場したアーサーとはよくつるんでいたらしいしイベント会話もあり命中が上昇する支援効果もあるのだが、ルヴィ本人は騎士修行まっしぐらだしアーサーはアーサーで家庭の事情が複雑で恋愛にかまける余裕がないので男女関係での進展はまったく描写されることはなかった。この手のゲームでは少々珍しい。
クラスはフリーナイト>パラディン。最初は傭兵として雇用して好感度を稼ぎ、ある程度成長したら特別依頼をクリアして正規メンバーに編入、さらに技能を一定値まで伸ばすことでCC(ついでに栗フォード入団)という流れとなる。
必要好感度は結構稼がねばいけないし、技能も育てないといけないので上記の条件を満たすには積極的に出撃させて武器を素振りさせたり脅威度の低い弓ユニット相手に盾を持って突っ立ってる必要がある。
見た目は華やかだしイベントでの精神的な頑張りは目を見張るものがあるのだが、ユニットとしては正直微妙。初見で期待度が高かった分がっかりしたプレイヤーも多いだろう。
俊敏だけは伸びるのだがHPや筋力が伸び悩むうえにこのゲームの重要技能ともいえるM盾技能もある程度ゲーム開始から経過して漸く達成したCC後から延ばし始めなければならない為、どうしても防御面で他のM盾つかいにおくれをとってしまう。S盾でしのげるほどの防御性能はルヴィにはないし(そんな真似ができるユニットは一人だけである)敵の攻撃が激しくなってからM盾の運用に四苦八苦しているようでは作戦の足を引っ張ってしまうだろう。
また、基礎筋力が低すぎるのも痛すぎる。下手したら他メンバーの半分以下という細腕は、折角の俊敏が装備の重みに潰されて台無しになりかねず中盤から増えてくる盾を持った重武装の敵には弾かれるという場面も増えてくる。終盤漸く習得した”連続”が発動しても二発合計したダメージが他のユニットの一発のダメージに負けるというシーンすらありうる。
彼女独自のスキル”斧回避”も、「ベルサガは従来のSRPGに比べてよく当たるためたまに被弾してしまう」「高い火力を持つ斧を被弾した場合は防御面が心もとないルヴィは大損害を被りかねない」「中盤以降の斧使いは装甲兵をはじめとして堅いユニットが増えてくるため細腕のルヴィでは削るのもままならない。」「そもそも他のM盾使いと違って槍や弓でも損害を受けやすい」、と半ば宝の持ち腐れ状態。
しかも、よりにもよって、
・基礎能力が高い水準で成長し最初から使えるM盾がぐんぐん伸びて防御は申し分なし、高い筋力と悪くない武器技能でアタッカーもこなせる上に当て身で捕縛作業をやりやすくしてシノン騎士団の資金調達に貢献しまくる相方のアーサー。
・歳のわりに筋力と防御は若手に見劣りせず、優れたM盾運用力を基礎にして”ランス”による重い攻撃や挑発での敵の誘導をこなし往年の辣腕騎士ぶりをいかんなく発揮するパパのクリフォード。(しかも制作者からルヴィは父親を超えられないとワザワザ言及される始末)
と、彼女の知り合いが双方ともにスタメンレベルという不遇ぶり。よほどのキャラ愛がないと彼女自身はCC後はベンチ入り、そしてレベル相応に高かった雇用費が入団したことでタダになったパパンが代わりにスタメン入りという悲しい事態になってしまうだろう。