「我が名はライシス。次はキサマの命、無いと思え」
概要
セツルメント国家議会軍の強硬派筆頭であるバイス・バッシング准将が推し進める非人道的な軍備増強計画「プロジェクト・レイブン」の中核となる漆黒の可変MS。
形式番号はCAMS-15。
パイロットは議会軍の精鋭MS部隊グレムリーシープの隊長ライシス少佐。
既存のMSはおろかG3セイバーすら遥かに越えた高性能を誇る。
武器はビーム砲とビームサーベルで、ビームサーベルは回転してビームシールドにもなる。
飛行形態に変型する事が可能で機体前面にビームバリアーを張ることで高速飛行を行う事が可能。
飛行形態の航続時間延長用の専用ブースターも存在する。
劇中での活躍
「楽しませてくれたがお別れだGセイバー!」
chapter2にて初登場。オーストラリアにあるコロニーの残骸内部でリードの乗るGセイバーを圧倒し、大破に追い込んだ。止めを刺そうとするも後続のJセイバー部隊に阻まれた事で撤収した。
リードはライシスと名乗ったレイブンのパイロットの操縦がかつての教え子にして親友であるレイス・パトリックに酷似していると睨み、更にライシスはリードの事を知っているような素振りさえも見せた。
オーストラリアでの最終決戦の前にリードはライシスがレイスと同一人物である可能性が高い為、念の為にレイスの事を調べるように組織に手配していた。しかしリードが出撃した後にベン司令に届いた調査結果によるとレイスは事故死している事が判明した。しかもそのレイスの死と言う事実が何故か議会軍の手で隠蔽されていた上に事故に関しても不審な点が多かった為に殺された可能性が高いと言う。
そして最終決戦はコロニー内部で行われていたが床が崩れて外の議会軍戦艦の上に移り、戦いの果てにリードの乗るG3セイバーとの戦いでレイブンはコクピット部分が被弾し、レイブンは倒れた・・・のだがコクピットが破損しているのにもかかわらずレイブンは再び動き出す。
そしてライシスは呟いた。
「レイス・・・ばぐの正体判明・・・消去スル・・・」
「ばぐ消去完了・・敵消去ヲ開始スル」
そう、レイブンの正体はモビルスーツではなく無人兵器モビルウェポン(MW)だったのだ。
パイロットであったライシスとはレイスの戦闘データを基に作られたMWの疑似人格AIであったようだ。
そして戦闘を継続するMWレイブンだったがG3セイバーと決死の戦いの末に撃破された。
バイス一味が進めていたプロジェクト・レイブンとは新型MW開発計画である事だったがどうやら人間に成りすませる高度なAIを搭載したMWを作る事であった。
ライシスは人間に成りすましてグレムリーシープの隊長をやっているほどの高い柔軟さと戦闘能力を兼ね備えていた。
議会軍の新型MS開発部門に配属されたと言うレイスもこの計画に関わっていたのか、そして何故殺されてしまったのかも謎である。
ただ一つ言えるのはリードにとって戦争をゲームにする上に人命を更に軽んじられるようにする危険性を持ったMWのレイブンとライシスが戦いの果てに破壊され、首謀者であるバイスが拘束された事で地球のパワーバランスを滅茶苦茶にしかねないプロジェクト・レイブンは頓挫された。