レイルマガジン
れいるまがじん
ネコ・パブリッシングが編集・発行を行う書籍。1983年12月に月刊雑誌として創刊(1984年2月号)された。
編集方針は、鉄道趣味におけるトレンドを追う、としている。そのため特集の中心は人気の高い車両や路線であり、さらに言えば趣味的な注目度が高くなる形式消滅が近付いている車両形式や廃線が決まった(あるいは廃線となった)路線を取り上げることが多い。
また、ほかの鉄道雑誌ではなかなか取り上げられなかった貨物列車、気動車、ディーゼル機関車、産業鉄道等を創刊当時から積極的に取り上げてきた。
競合他誌と比べて判型が大きいA4変形判を採用している事が大きな特徴であり、ビジュアル面を重視していることが窺える。なお、A4変形版を採用した鉄道雑誌としては、これ以前にも『レールガイ』(オハヨー出版→丸善出版→青鈴書房、なお、丸善出版と青鈴書房は同一企業、1977年から1983年まで刊行されていた)が存在していた。こちらもビジュアル面を重視していた。
創刊当初は鉄道模型も扱っていたが、1995年に「RM MODELS」に分離された。また、狭義の鉄道模型でない鉄道玩具も扱っていたが、一般鉄道趣味誌としてはこれは日本では初めての試みだった。こちらも「鉄道おもちゃ」→「鉄おも!」に分離されている。
実は、編集に携わっている部員は、先輩にしてライバルにあたる「鉄道ファン」の編集部から移籍してきた、という経歴の人も少なからずいたという。
ただ、編集方針が編集方針だからか、平成時代後半に入りインターネットで簡単に情報が仕入れることができる時代になると、速報性に劣る部分が浮き彫りになってしまった感は否定出来ず(長期にわたる社内内紛説も一部で聞かれる)、2020年9月発売の同年11月号からは奇数月に発行される隔月刊誌に移行したものの、結局2022年3月号(同年1月21日発売)限りで雑誌形態としての刊行を断念、不定期刊行のムック誌への移行を余儀なくされる事となった。なお、このムック誌への移行に関しては休刊と見る向きもある(Wikipediaの記事でもこう表現されていたことがある)が、公式には休刊という表現は使用していない。