概要
小説・アニメ『勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。』に登場する小売店で、主人公ラウル・チェイサーの勤め先。
現実世界の家電に類似する一般家庭向けのマジックアイテムと、その消耗品を主に販売する店で、その形態は家電店そのもの。
その中でもレオン、特に王都店は販売実績が悪く、本部からたびたびイヤミを言われているほか、一般人からも「売れ残りならレオン王都店」と言われてしまう有様だった。
ちなみに本部の相手をするのは主に副店長のバイザー・クロスロード。本来店長であるセアラ・オーガストは個人として付き合うには出来た人物だが、本部に呼び出されると大体バイザーに押し付けて逃げる。
だが、業界最大手のアマダ出店後、むしろ業績が微増したため、本部からの評価は急上昇しつつある。
しかし、そのアマダの出店自体に影があった……
モデル?
マジックアイテムの技術レベルは、アニメでの表現を見る限り現実の家電の1970年代後半~1980年代前半レベル。テレビ(マジックビジョン)はまだリモコン搭載が一般化しておらず、エアコンは贅沢品、また記録メディアはテープ式が主流である。
この前提で、レオンはチェーン店ではあるが地域密着型、という条件からすると、現実で近い存在をあげるとするなら当時のカトーデンキ。茨城の家電チェーン店だったが、バブル期は秋葉原・新宿勢に推されて老朽店舗の更新もままならない状況だった。
まさにレオンの現状そのものである。
この為、当時“土地神話”とまで言われた土地の資産価値の好況にもかかわらず、土地の担保審査がやたら厳しかった常陽銀行ともども、「茨城人は商売がヘタ」とされる象徴であった。
しかしその後バブルが崩壊すると、当時のメインバンクだった常陽銀行が土地債券の焦げ付きをほとんど出さず高い体力を維持したこともあり、デフレ市場に自らの体力を削らずに対応できたカトーデンキは急成長。茨城企業だが長崎屋との荒川沖決戦に敗れたカスミのグループのカスミ家電とブックランドカスミを買収、さらにフランチャイズ展開を全国に広げ、郊外型店舗の出店に失敗して撤退・縮小を余儀なくされた秋葉原・新宿勢を追い越すまでにいたった。
現在のギガスケーズデンキグループであり、ヤマダ電機と並ぶ「家電北関東御三家」と呼ばれる巨大家電量販チェーン店である。
関連タグ
店員
管理職
セアラ・オーガスト(店長)
バイザー・クロスロード(副店長)