レヴィ(このすば)
れゔぃ
登場する前は、クレアからは「甘やかされて育った実にワガママな小僧」、自国の民からは「政治にも関心を示さず、ギャンブルにばかり明け暮れているバカ王子」と酷評されていた。
事実、初登場時は許嫁のアイリスに対して「武闘派なベルゼルグの一族にしては弱そう」と見下し、更に護衛として同行したカズマ達にも、「パッとしない」などと暴言を浴びせている。
しかしそれらの態度は、魔王軍と裏で結んでいた『ベルゼルグに支援を行わない限り、魔王軍はエルロードに手出ししない』という不可侵条約を守るべく、アイリスにわざと嫌われて距離を置こうとしていたためであり、本心ではアイリスに対してむしろ好意的。
年齢はアイリスと同じ位だが、カズマが初対面時に「身長は俺とあまり大差がない」と心中でこぼしている記述があり、年齢の割には長身の模様。
髪の色は赤で、顔にはそばかすが散っているという記述があるが、作中の挿し絵では描かれていない(漫画版ではちゃんと描かれている)。
上述の通り、不可侵条約に則り自国を魔王軍から守るため、アイリスからの防衛費の支援の要請をことごとく却下し続けた。
しかし、支援の条件として挙げた無理難題(部下の騎士達やグリフォンやゴーレムの大群を倒す)をアイリスが次々と突破した事、カズマが提案してきたギャンブル勝負に連敗した事、更にはアイリスが自国に最も被害を与えていた黄金竜を倒した事で雲行きがどんどん怪しくなり、遂には防衛費を貰えないのならとカズマがカジノで荒稼ぎを行い、終盤近くでは酷くやつれてしまっていた。
魔王軍と結んでいた不可侵条約の件がラグクラフトの口から明かされ、これまで頑なに支援を認めなかったのが国を守るためだったと知った、アイリスからの優しくも力強い言葉に胸を打たれ、条約の破棄を決意。
魔王軍と戦うための防衛費の支援はこれまで通り行われるどころか、近々魔王軍に攻勢を仕掛けるための莫大な支援金も追加する事となった。
正体を明かしたラグクラフトがアイリスに倒された後は、魔王軍に国の中枢を危うく乗っ取られかけていた事にも気付けなかった不甲斐なさを、土下座してアイリス達に詫び正式な和解を果たした…が、最初の頃にアイリスと距離を置こうと婚約破棄を言い渡していた事をカズマに指摘され、当のアイリスからも「ずっとお友達でいましょうね」と言われてしまい、涙目になりがら絶叫したのだった。