CV:石川界人
人物像
ウィンダミア王国宰相。同王国の軍総司令官も兼任する。20歳。
眼鏡に対して強い拘りを持ち、多数のコレクションを保有する他、作戦指揮や軍議などシチュエーションに応じてこれを使い分けている。
かつてはプロトカルチャーを専門とした学者であるのだが、「滅亡寸前であったプロトカルチャーが最後に創造した人類種とされている自分達ブリージンガル球状星団の民こそが、プロトカルチャーの正当な後継者…つまりは銀河の統率者」であるという一種の選民思想に等しい論文を発表していた。
また、学者出身のインテリに見えるが、かつてはキース・エアロ・ウィンダミアと共に訓練生として空中騎士団に在籍しており、独立戦争の際には実戦も経験している。
実戦での負傷によってパイロットとしての道を閉ざす事になるが、剣の腕前に関しては「ダーウェントの白騎士」の称号を持つ彼と対等に切り結べる程の実力を維持している。
ウィンダミアを含むブリージンガル球状星団を新統合政府から独立させる事を望み、ウィンダミア王グラミア・ネーリッヒ・ウィンダミアの名の下に新統合政府に対し宣戦布告を行い、同時に星団内の反統合勢力に共闘を呼びかけた。
しかし、新統合政府との戦いは、明らかにウィンダミア側の方が不利である事から、緒戦に於いてはヴァールシンドローム発症者をハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアの歌で統率。これによって統合側が味方同士で潰し合う様に仕向ける事で、戦略的・心理的に追い込み、無血降伏を促した。
一方で、制圧した地では、ウィンダミア・アップルとプロトカルチャーの遺跡内に存在する天然水を利用する形でヴァール発症者を意図的に増加させるよう仕向けており、更にウィンダミア側はヴァール発症者達を半ば奴隷扱いしている等、人道的に問題といえる方針も目立つ。
あくまでも目的はウィンダミアの独立である為に、作戦目的を達成すれば即時撤退を指示するなど、戦闘で無益な血が流されないようにしているのだが、彼の策は好戦的な面の強いキースやボーグ・コンファールトの不満を買っており、特にキースは「地球人殲滅」による短期決戦を掲げ思想的に対立している等、派閥争いになりかねない可能性を孕んでいた。
しかし、惑星ラグナでの戦闘に於いてグラミアからルンを通じて彼の遺志を受け継ぎ、ハインツの戴冠式で地球統合政府の打倒と「大銀河文明」の樹立を宣言する。