CV:木村良平
人物像
銀河辺境国家「ウィンダミア王国」のバルキリー部隊「空中騎士団」に所属し、専用のSv-262Hsを乗機とするエースパイロット。19歳。
ウィンダミア王グラミア・ネーリッヒ・ウィンダミアの庶子。ハインツ・ネーリッヒ・ウィンダミアの異母兄にあたり、彼からは兄と慕われているが、キース自身は一臣下としてハインツに接している。しかしキースを主人公とした外伝「黒き翼の白騎士」では生まれたばかりのハインツのもとを頻繁に訪ね共に遊ぶなど仲睦まじい様子が描かれており、現在もハインツに危機が迫れば顔色を変えるなど弟として想う気持ちは変わっていない様子。
父グラミアから騎士団のトップエースの証である「ダーウェントの白騎士」の称号を受け継ぎ、彼自身もその称号に見合った力量と騎士道精神を備えているが、その一方で自信家かつ好戦的な一面も覗かせる。
ロイド・ブレームとはかつて志を共にする仲であったが、新統合政府からの独立を訴え彼らに無血降伏を促そうとしている彼の姿勢を「剣が錆付いた」と批判しており、自身は地球人殲滅による短期決戦を掲げ、思想的に対立している。
目的の為ならば独断行動も厭わず、ロイドに無断で敵偵察部隊を殲滅し、母親が違うとはいえ弟であるハインツに命を削る歌を強いる事も辞さない。
またハインツを連れ出し次元兵器によって受けた惑星ウィンダミアの傷跡を見せつけるなど、彼がより強い覚悟で歌い続けるよう仕向けている。
ケイオス所属のΔ小隊との戦闘では、同隊のエースパイロットメッサー・イーレフェルトとの戦いに固執するが、惑星アル・シャハルでの会戦でこれを撃墜。ドッグファイトでパイロットの心臓をピンポイントで撃ち抜くという離れ業を以って、Δ小隊にその実力差を見せつけた。
しかし、その後部下のボーグ・コンファールトがキースに敗北したメッサーを「身の程知らず」と嘲笑した時には、その喉元にナイフを突きつけて「お前にあれほどの風が吹かせられるか?」と静かな怒りを見せるなど、敵ながらにその実力には敬意を表していた。
それ故に、惑星ラグナ攻防戦で彼の遺品とも言えるVF₋31Fに搭乗してきたハヤテ・インメルマンに対して怒りを露わにし、壮絶なドッグファイトを展開するものの、激しい攻防戦の末に初めて撃墜される結果となった。
その後、右目を失う重傷を負いながらも何とか生還する事になるも、この事がかえってルンの感覚が更に鋭く研ぎ澄まされるに至り、パイロットとしての能力を向上させている。また、自身を撃墜させたハヤテの事も、それなりに評価する様になっている。