プロフィール
誕生日 | 9月21日 |
年齢 | 17歳 |
身長 | 169cm |
CV | 内田雄馬 |
人物像
具体的な夢や目標を見いだせずに銀河を転々として来た少年。
思っている事をストレートに言葉にしてしまうぶっきらぼうな性格の持ち主で、職を転々とする根無し草のような生活を送っていた。
亡き父であるライト・インメルマンの形見のペンダントを常に身に着けており、その過去に何がしかの秘密が隠されている事を窺わせる。また、統合軍でパイロットをしていたとされるライトは、何故か同じ軍のパイロット達から憎しみを受けているらしく、アラド・メルダースの顔見知りである統合軍のパイロットには「あんな男」と評されている。
惑星アル・シャハルでヴァール感染者たちの暴動に巻き込まれた際、フレイア・ヴィオンを救う為にVF-171に搭乗した事を切っ掛けに空を飛ぶ事に対して生きる意味を見出し、その後ケイオスΔ小隊にスカウトされミラージュ・ファリーナ・ジーナスとの模擬戦を経て入隊。VF-31Jのパイロットとなる。
しかし、新統合政府とウィンダミア王国との間で戦端が拓かれると、戦時統制や隊規に縛られる事に辟易。一度は隊を離れる事を視野に入れるも、自由に飛べないのなら飛べるように戦争を終わらせると決意し、戦いに身を投じていく。
型に囚われる事を嫌う自由人で、AIによるアシストやヘルメット着用を嫌い、戦闘訓練や講習をボイコットする事もあるなど気難しい部分もあるが、その一方でパイロットとしての素質に恵まれ、咄嗟の機転も効く。
特にワークロイドや可変戦闘機を音楽に合わせて踊るように操るなど、リズム感覚に対しては天賦の才能と呼べるに相応しい物を備えており、ワルキューレのライブでバックダンサーのようにパフォーマンスを行う事もある。そのマニューバーは仲間内からは「インメルマン・ダンス」と称されているが、当人はその才能を自覚していない。
あくまでも守る為に戦う事を望み、ヴァールシンドロームで暴走した統合軍の兵士やウィンダミア王国軍の騎士達の兵士の命を奪う事は望まなかったが、惑星イオニデス衛星軌道上での戦いでミラージュの危機を救う為に敵機を撃墜。その際、パイロットが脱出出来ずに命を落とした所を目の当たりにし、戦意を失うものの、ミラージュから自身の体験談と、敵の命を奪う事を背負う責任を教えられ、再起する。
惑星ラグナを舞台にしたウィンダミア王国との激戦では、一度反応兵器に巻き込まれて撃墜されてしまうものの、戦死したメッサー・イーレフェルトの愛機であったVF-31Fに搭乗。メッサーを討ち落としたキース・エアロ・ウィンダミアのSv-262Hsと壮絶な激闘を繰り広げた末、勝利を収める事になった。
しかし、17話にて父・ライトに関して重大な事実が判明する。ハヤテの父、ライト・インメルマンは、かつてアラドが所属していた新統合軍のバルキリー部隊「第77航空団」の隊長を務めていたのだが、実は7年前のウィンダミア独立戦争の末期にて、秘密裏にウィンダミアの独立派と内通。条約で運用禁止されていてた次元兵器をVF-22で持ち出し、それを惑星ウィンダミアの新統合軍駐留基地に投下。多数のウィンダミア市民を巻き添えにする形で、ウィンダミアに癒えぬ傷跡を残してしまう事になった。
これが事実とすれば、ライトは本作で発生した戦争を招いた元凶という事になり、それを聞いたハヤテは勿論、居合わせたケイオスのメンバーやフレイアもルンの輝きを失わせてしまう程の大きな衝撃を受ける事になった。
その為、話の内容を知っていたハヤテの助けた統合軍のパイロットも、「君はウィンダミアと関わってはいけない」と忠告しており、後にその事実を知ったウィンダミア側からも、憎しみの矛先を向けられてしまう等、ハヤテにとっては非常に苦境な状況となってしまう。
しかし、ウィンダミアの子供達と仲良く遊んでいたライトの光景を覚えていたアラドは、この件について疑問に思っており、その事実を聞かされたハヤテも、いつか自分の目で真実を確かめると、改めて戦い続ける決心をするのだった。
名前の由来は大日本帝国陸軍の四式戦闘機「疾風」とドイツ空軍のエースパイロットであり「インメルマンターン」に名前を残している「マックス・インメルマン」から。
主人公として…
ハヤテは、これまでのマクロス作品に登場したバルキリーパイロット達のオマージュ的な要素を多く持つ主人公となっている。
例として挙げれば…
- 一条輝と同じく天涯孤独で、亡き先輩の機体を譲り受ける。
- マクシミリアン・ジーナスと同じくパーソナルカラーが青で、赤のパーソナルカラーの相棒がいるのも共通。
- ロイ・フォッカーと同じく「髑髏」のマークのある機体に乗る。
- イサム・ダイソンと同じく飛び方が型破りで、操縦センスは天才的。
- 熱気バサラと同じく、天性の音感の持ち主。
- 早乙女アルトと同じく、ダンスに関するセンスがある。
この様な部分からも、ハヤテは歴代マクロスの主人公の中でも、非常に多才な人物と言える。
しかし、その優れた資質に反して、劇中における扱いはこれまでの主人公達に比べるとあまり良くないと言え、劇場版である『激情のワルキューレ』に至っては、半ば主人公から格下げされてしまったかのような状態になってしまっている(こう書くと誤解されがちだが、主人公力自体はTV版よりも上がっているといってもよいレベルなのだが、ワルキューレ、メッサー、キースといった他の面々もTV版より見せ場をもらっているため、相対的に下がっているように見えてしまう)。
また、「父親のライトが敵対勢力であるウィンダミア王国に結果的に悲劇をもたらしてしまった」という設定も、ハヤテにマイナスイメージ的な風評被害を与えてしまう事になっているようで、視聴者の中には、むしろワルキューレのメンバーや空中騎士団のメンバーの方に感情移入してしまう判官贔屓的な様相となっている。
劇場版第2作『絶対LIVE!!!!!!』では父親の設定変更と本人の立ち位置の変更もあり、フレイアとともにかなり主人公として見せ場をもらっている。