ロンタオ(FEif)
ろんたお
この記事にはFEif透魔王国についてのネタバレが含まれております。
CV : 菅谷弥生
透魔王ハイドラに仕えていた小姓の少年。
性格は気弱でいつも何かにおびえたような様子。
彼の横暴なやり方についていくことができないと、命からがら主の下から逃げ出したが、当のハイドラには看過されており、追手を差し向けられた。
追手に囲まれ、絶体絶命の危機にあったとき、透魔王国へやってきた主人公らに出会う。
彼らに助けられた後は、命の恩を返すため、ハイドラの居城への案内人となる。
しかし、彼の案内に導かれた先には崩れる橋があったり、透魔兵が待ち伏せしていたりと、出来すぎていることが多く、マークスからは真っ先に敵の間者としてみられる。
そうした中、主人公だけは彼を信じ、彼とともにハイドラの居城へ続く門を開きに向かう。
マップ上のグラフィックから、兵種は村人だと思われる。
大方の予想通り、彼はハイドラの配下。
気弱な性格も、透魔兵に追われていたのも自作自演。
本性は狡猾で、ハイドラの小姓だったのは、おそらく生き残るためのことだったと思われる。
そもそもアクアとの支援会話で透魔王国にいるのはハイドラのみと判明しているので、これを覚えていれば怪しいと一発で見抜ける。
白夜暗夜連合軍に保護されるも、奇襲や、タクミの殺害に失敗するなどして、王族からの信用を一気に失う。
(なお、タクミが救出されたときに不用意な発言をしたため、直後にマークスに透魔の間者だと詰問された。ほぼ自業自得である)
焦った彼は主人公を手にかけようとして、呪詛の地下遺跡に連れ込み、1人になったところを透魔兵たちとともに奇襲を仕掛ける。
しかし、万が一のことがあろうとかと主人公が置手紙を用意していたため、仲間たちが駆けつけ、形勢逆転。窮地に立たされたところ、用済みだとして、ハイドラに透魔の呪いをかけられる。
抵抗やハイドラへの懇願もむなしく、彼はノスフェラトゥへと変えられてしまう。
少年の姿から怪物の姿へ変貌する様子はある意味トラウマもの。
スキルに凍結を持ち、戦闘をした相手をフリーズ状態(1ターンのみ行動不能、回避-20)にする。
周りの部下との連携で手痛い攻撃を受けるため、彼と戦うのは周囲の敵を掃除してからの方が得策。
なお、このマップはいくつかの区画に分かれており、床の色によって、敵が上級職、下級職と変化するが、ノスフェラトゥであるロンタオは、どの床を踏んでも強さの変化はない。
戦闘開始時は「イヤダ…イヤダ…」と抵抗を見せていたが、撃破時には何も言わず、散っていく。
このロンタオが登場する3章ぶんの物語を端的に表現すると「ロンタオ登場」「怪しい動きを見せる」「正体を現し敵対」だけで済んでしまい、伏線も何もなければ、今後の展開に何か影響するわけでもない。
これでは一体何のために用意したキャラクターなのか、疑問に思わざるを得ない扱いである。
これに限らず、インビジブルキングダム編は透魔王国突入以降、物語が佳境に進むかと思いきや、急にグダってしまうと批判されることが多い。
特に白夜・暗夜共に強敵として立ちはだかったガロンの扱いが酷いと嘆かれる透魔のシナリオにおいて、どうにかロンタオが登場する部分を削れなかったのかという意見もある。
透魔王国突入までは駆け足気味ながらも少しずつ両国の陣営に協力を取り付けてゆくという熱い展開が見られるため、それだけに温度差が激しいと言われがち。
特に前半最大の山場と思われるマクベス戦において一気に仲間ユニットを加入させ過ぎた弊害が出たものと思われる。
フォローしておくと、一応インビジブルキングダム編の後半は、カムイ軍の中に存在する「真の裏切者」は誰か? というミステリ・サスペンス系の流れを意識している。
このため、ロンタオのような裏切り者を登場させその危険性を身に覚えさせることで、裏切り者への疑いの目を持たせる意味合いがあったのかもしれない。