概要
戦場のヴァルキュリアの世界観は、3つの人種で構成されている。
- 作中の数千年前、侵略者ダルクス人に勝利しヨーロッパを守り、突如姿を消した伝説的な古代民族『ヴァルキュリア人』
- 100の都市と100万の人畜を焼き払い「ダルクスの災厄」を引き起こしたと言われる『ダルクス人』
- ガリア公国の主要な人種『ガリア人』
伝説的な古代民族
厄災を引き起こしたダルクス人に勝利してヨーロッパを救った伝説的な民族。
超人的な強さを誇り、青く輝く槍と盾でいかなる矢も弾き返したという。
この世界の「征暦」とは、ヴァルキュリア人がダルクス人を打ち倒し、ヨーロッパ大陸を平定したとされる年を紀元とする。
ヴァルキュリア人とダルクス人の戦いは「古代ヴァルキュリア戦争」と呼ばれるが、純粋なヴァルキュリア人は征暦2世紀末頃にほぼ姿を消しており、現在は伝承・神話・おとぎ話の存在となる。
後にヴァルキュリアを「神」または「神の子」「神の使い」として信仰するユグド教も誕生した。
しかし、帝国でヴァルキュリア研究が進み、セルベリアの力が明るみに出ると各国でヴァルキュリア人の研究が盛んになった。
鉱物資源のラグナイトに反応して驚異的な戦闘力を発揮するという超常の能力を持っており、
ラグナイト製の槍と盾を用いてその力を発揮する。身に纏ったラグナイトエネルギーは「青い炎」として伝承に語られた。
純粋なヴァルキュリア人の容姿は銀髪赤眼で、その血を引く末裔は髪や目の色などが純粋なヴァルキュリア人と異なるが、怪我の治りが異常に早いなどの特性は継承している。
特に、一度死にかけた者は力に覚醒して青い炎を纏えるようになり、常人ではあり得ない戦闘力を発揮できる。
その実態は……
実は「ダルクスの災厄」はヴァルキュリア人が捏造した偽りの歴史で、本当の侵略者であるヴァルキュリア人が蒼い炎による超人的な力で先住民であったダルクス人の街を焼いたことをすり替えられたもの。
ダルクス人の豪族だったランドグリーズ家は、同胞を裏切ってヴァルキュリア人に寝返った功績でガリアの地の統治を任されたため、ヴァルキュリア人の末裔を称して事実を隠蔽してきた。
各シリーズのヴァルキュリア人
戦場のヴァルキュリア
孤児院で育ったパン職人になる夢を持つ女の子、ブルール自警団の分隊長。戦争が始まってから、故郷が帝国軍に占拠されたため、ガリア義勇軍に志願した、階級は軍曹。
伝説のヴァルキュリア人の末裔であり、本人に自覚はなかったが『1』にて狙撃され瀕死に陥ったことでヴァルキュリアとして覚醒する。
その力量には先にヴァルキュリアとして猛威を振るっていたセルベリアを退けるほどのものがある。最初は自分の力に困ったが、この力でまわりの人を守ることにした。
中部ガリア方面侵攻部隊指揮官、大佐、22歳。ドライ・シュテルンのメンバーの中では最年少。
帝国軍の女将校。伝説のヴァルキュリア人の末裔であり、その血を強く継いでいるため長い銀髪と赤い瞳を有する。東ヨーロッパの小国に生まれるも帝国の侵攻を受けた際にヴァルキュリアとして見出され、研究所へ送られた。幼い頃から研究機関で実験体とされていた所をマクシミリアンに救われ、忠誠を誓っている。
戦場のヴァルキュリア2
銀の髪と赤い眼を持つ純血のヴァルキュリア人の少女。
赤ん坊の頃にヴァルキュリアの能力を見出されて両親から引き離されて、ヴァルキュリア研究所へ送られ、そこでフェルスター博士の実験体となる。
学内で度々出会うアバン達と仲良くなるにつれ、途中でフェルスターと袂を分かちG組に編入する。
外伝漫画『戦場のヴァルキュリア2 蒼光のエイリアス』では主人公を務める。
戦場のヴァルキュリア3
開戦後に志願して義勇軍に入隊したが、配属された部隊が5回も全滅し、彼女だけが常に生き残ったため、周囲から「死神」と呼ばれて忌み嫌われた末にネームレス送りとなった。
後に自分がヴァルキュリア人の血を引くことを知り、常に自分だけが生き残っていたのもヴァルキュリア人がもつ驚異的な回復力で生き残っていたものだった。
ヴァルキュリアの槍と盾を提供したクレメンティアの口から「覚醒と再眠を繰り返した結果、不完全な失敗例」と断じられている。
ヴァルキュリアの力を行使すると極度の疲労によりその後、一定期間の静養を必要とするほど憔悴する。
戦場のヴァルキュリア4
連邦軍に『吹雪の魔女』と恐れられるヴァルキュリアの戦士。狼のフェンリルをいつも供に連れている。他のヴァルキュリア戦士に比して強い劣等感を持ち、表向きは他人に突き放す態度を取るが、実は寂しがり屋で内心では誰かに必要とされることを強く欲している。精神不安定でネガティブ思考であり、研究所では「泣き虫マリア」と揶揄されていた。
センチュリオンの機関室で発見された少女、推定12歳。
クライマリアに出会いヴァルキュリアの力を使ってアンジェリカの記憶を取り戻すきっかけを作る。
その正体はセンチュリオンの動力炉にヴァルキュリアの力を供給して動力源となっていたヴァルキュリア。高いヴァルキュリア適正を持っていたことから、ビンランド合衆国が進めていた『ヴァルキュリア狩り』の対象となり家族の生活の為に志願した。
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