概要
スラヴ地方の伝承に伝わる吸血鬼の一種。もしくはスラヴ語やフランス語、そしてセルビア語などで吸血鬼を表す言葉。ヴァンパイアの語源になった言葉でもある。
長母音を省略してヴァンピルと表記される場合もある。
昼間は墓場で眠り夜になると棺桶から這い出て活動し、人々を襲って生血を啜るとされており、コウモリやネズミ、霧などに変身する力を持つとされる。
また同じ吸血鬼のウピルに似た性質を持つが、こちらは大量の魚を食らうという相違があるらしい。また血を吸われた者もヴァンピールになるという説もある。
なおヴァンパイアと言えば、かの有名なドラキュラ伯爵のイメージが強いが、本来は蘇った死体である為、その姿は基本的に醜く、腐っていたり、ドス黒く変色していたりなど、醜悪かつ不気味でグロテスクな容姿をしている場合が多く、中には体がブヨブヨになっている場合もあるという。
これを滅ぼすには杭で心臓を打ち抜けばよいとされる。