概要
1952年8月6日生まれ。本名:ヴィニー・ジョン・キュサーノ。愛称はアンク・ウォーリア。
1980年代初頭にウォーリアーというバンドを結成していたが、KISSのエース・フレーリーが契約上脱退したことを受けてアルバム「暗黒の神話」のレコーディングに参加し、PV撮影後に正式脱退したエースの後任に選ばれる。
オリジナルとして古代エジプトのアンクをモチーフにしたメイクをしたものの、ジーン・シモンズとポール・スタンレーからはエースと同じ弾き方をするように命じられた。しかしこれに我慢できず、超絶な速弾きスタイルのギタープレイをツアーで行う。観客には好評だったが、ジーンからたびたび注意された。
1983年に「地獄の回想」が発表される。このアルバムではヴィニーは10曲中8曲で作曲を担当し、KISSが初めてノーメイクを披露した作品として話題を呼ぶが、ツアーであまりにも目立ちたがるプレーにジーンとポールの怒りを買い、1984年に後任のマーク・セント・ジョンの加入が決まるとKISSを追い出される。
解雇後はヴィニー・ヴィンセント・インヴェイジョンを結成し、思う存分速弾きプレーを披露し好評だったが、相変わらずのワンマンぶりに他のメンバーに逃げられ、バンドは自然消滅する。
その後契約していたレコード会社の倒産の煽りを受けて自身も破産してしまう。これに見かねたジーンは1991年のアルバム「リヴェンジ」に参加させるが、当時のメンバーのブルース・キューリックと喧嘩になり決裂する。
1996年には、キッス・ファンのイベントである“キッス・エキスポ”に招待され、トリビュートバンドのメンバーとして参加。アンクのメイクで現れるが、これを知ったジーンから罰金を請求される(KISSのメイクの権利は全てリーダーであるジーンが握っている)。
その後アルバムの制作発表はするものの中々発売には至らず、2002年にようやく「アーカイブス・ヴォリューム1」を発売する。
2011年に妻への暴行容疑で逮捕され、以降は活動を停止している。