ヴェイン(グラブル)×パーシヴァル(グラブル)のカップリング。
フェードラッヘ王国の危機を描いたシナリオイベント『救国の忠騎士』の続編にあたる『亡国の四騎士』『氷炎牆に鬩ぐ』にて、二人の初対面〜信頼関係を築くまでの様子を見ることができる。
一般的に言うわんこ×ツンデレ、わんこ×飼い主、ケンカップルなど。
身長はヴェインが182cm、パーシヴァルが180cmの2cm差。年齢はヴェインが25歳でパーシヴァルが27歳の2歳差である。
ヴェインは『亡国の四騎士』の時点でフェードラッヘ王国の白竜騎士団副団長の座に就いている。パーシヴァルはとある事件をきっかけにフェードラッヘ王国を去るまで、白竜騎士団の母体にあたる黒龍騎士団で副団長を務めていた。
亡国の四騎士
何事にも前向きな熱血漢のヴェインとシビアで不遜な態度を取りがちなパーシヴァルという明らかに相性の悪い二人は、物語中でも衝突する場面が多い。例えば副団長としての経験が浅いヴェインにパーシヴァルが苦言を呈し、その辛辣な物言いからヴェインが反発する、といった具合である。パーシヴァルは出自や経歴上、誰に対しても不遜な態度を見せるが、特にヴェインとはそりが合わなかったらしく「駄犬」と呼びあしらっている。
しかし実は息の合う二人なのではないか?と見受けられるポイントも幾つか存在し(仲間からの提案に同じタイミングで同じ反応を返す、競い合って一目散に二人で敵に突撃するなど)、実際ランスロットからは「お前達って…案外いいコンビなんじゃないかって…」とのお墨付きをもらっている。
そもそもヴェインのパーシヴァルに対する印象はとりわけ悪くはなかったようだ。ヴェインは対面してまだ間もない頃に「なんであんな言い方しかできないんだよ、パーシヴァルは…」と発言しており、パーシヴァルの素直じゃない性格を早い時点で察している様子である。加えて二人とも根が素直なため喧嘩をしてもそこまで酷い拗れ方をしないのが微笑ましいところ。
戦いを共にするうち相互的な信頼関係は確かに芽生えたようで、戦いの最中、ヴェインの連携を促す声にパーシヴァルが応えた際にはヴェインは驚きつつも嬉しそうな表情を見せた。最終的にヴェインは「パーシヴァルはとりあえず挨拶代わりに皮肉を言っちゃう性格」と結論付け、なんと「パーさん(語感が可愛いくて親しみやすいから)」とあだ名をつけ好感を示すまでに至っている(ちなみに公式の英訳版だとPercy=パーシー)。パーさんと呼ばれ仲間達からからかわれ、普段は不遜な態度を崩さないパーシヴァルが狼狽える様子は一見の価値あり。
多少打ち解けたとはいえ『亡国の四騎士』後もパーシヴァルのヴェインに対する駄犬扱いは顕在で、「ハウス!」と命令したり「駄犬でも番犬くらいは務まるだろう。飯くらいは三食与えてやる」などと発言している。ヴェインは犬扱いの仕返しとしてパーシヴァルにぎゃふんと言わせる方法を考えているらしい(ヴェインのマイページ台詞より)。
パーシヴァルのサマーバージョンで追加されたボイスによると、ヴェインはバカンス中のパーシヴァルのドリンクを飲み干すなどちょっかいをかけている模様。
氷炎牆に鬩ぐ
『亡国の四騎士』の続編『氷炎牆に鬩ぐ』においては、亡国後、かなり打ち解けたのであろう二人のやり取りを随所で確認することができる。
パーシヴァルは「パーさん」呼びに過剰反応しなくなったり、白竜騎士団の指揮をとるランスロットとヴェインを見て感心したり、ヴェインの言動に対して「調子が狂う」などと発言している。
一方ヴェインは気兼ねなく「パーさん」と声をかけたり、わざわざ探し回ってパーシヴァルを部下のパーティーに呼びに来たり、「パーさんは素直じゃないけど、それがパーさんらしさ」と評したり、傷付き床に臥すパーシヴァルに「好きな料理作ってやる」と提案するなど、目を見張るほど好意的になっている。ちなみにヴェイン特製『おかゆちゃん』を振舞われたパーシヴァルはそれをいたく気に入ったようで、飛び出た発言が「専属の給仕係にしてやっても構わない」である。番犬から専属の給仕係はかなりのランクアップ(ただしヴェインからすればその発言すらも素直ではないらしい)。
また、物語中にパーシヴァルが敵方の兵士に無抵抗で痛めつけられるシーンが存在するが、そこに颯爽と現れパーシヴァルと団長を助けるヴェインは非常に格好が良い。パーシヴァルも助けられたのち素直に肩を貸されており、ヴェインに村人の救出を請うなどヴェインを頼りにしている様子が見て取れる。
他にも細かなやり取りが存在するので、亡国後の二人の関係がかなり分かり易くなった。
また、グラブルの公式4コマ漫画『ぐらぶるっ!』498話ではこの二人が題材にされた。パーシヴァルが団長の誕生日に行ったある行動をヴェインは目撃していたらしく、それについてからかってパーシヴァルを怒らせている。同様に676話でも仲良く(?)喧嘩する様子を見せている。
また、「氷炎牆に鬩ぐ」の開催と同時に、四騎士同士での戦闘中の掛け合い台詞が追加された。多様な条件下で台詞が発生するので、ここにはそのうちの一部を抜粋する。お互いに呼び合う名前の使い分けがポイント。
(パーシヴァル登場時)
ヴェ「おっ、パーさん!待ってたぜ!」
パー「黙れ駄犬。戦闘中にパーさんなどと呼ぶな!」
(ヴェイン登場時)
パー「ふっ、阿呆の声がするかと思えばお前か。うるさい奴が来た」
ヴェ「なんだよ冷たいなあ。素直に俺を頼ってくれていいんだぜ〜?ん〜?」
(パーシヴァル奥義ゲージ100%)
ヴェ「パーさんのー!ちょっといいとこ見てみたーい!!」
パー「お前から消し炭にするぞ」
(ヴェイン奥義ゲージ100%)
パー「今だ行け!駄犬!!」
ヴェ「ワン!ワンワオーーン!って、思わず乗っちまったあ!」
(パーシヴァル退場時)
パー「ヴェイン…お前では…敵わん。早く逃げろ…!」
ヴェ「おい!パーシヴァル!しっかりしろ!!くっそお…てめえは絶対に許さねえ!!」
(ヴェイン退場時)
ヴェ「は…ドジっちまった…。後は…頼んだぞ…。パーシヴァル」
パー「おいヴェイン!しっかりしろ!!おのれ…許さんぞ!!」
他、ゲーム内の設定として
◯ヴェイン
水属性・防御タイプ・肉料理が好物・料理上手
◯パーシヴァル
火属性・攻撃タイプ・苺が好物・料理に関して素人(玉ねぎの皮の範囲が分からず延々と剥き続けた挙句目にしみて泣いてしまうエピソードあり。ただし至極簡単なものは作れる様子)
など、二人が好きな人ならニヤニヤしてしまう要素も散見される。