概要
『逆転検事』第4話『過ぎ去りし逆転』に登場。身長176cm。左利き。
『逆転検事』シリーズのヒロイン一条美雲の父親。作中では既に故人。生前は優秀な検事であり、盟友の馬堂一徹刑事には新人の頃から世話になっている。
7年前、コードピア大使館で起きた殺人事件の裁判で、審理中に突然主張を翻した被告人真刈透により、彼に殺害を依頼した大ドロボウ・ヤタガラスとして告発された。
審理は一時中断され、当時検事になったばかりの御剣怜侍が彼の代理を務めることになったのだが、控室で真刈と共に遺体で発見された。享年40。
一人娘の美雲をとても大事にしていたようで、親子の間で決めた約束事を記したノートを娘に持たせていた。
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この先、ネタバレがあります!
翼をもがれたカラス
大企業の不正に関する証拠を盗み出し、世間に公表していた大ドロボウ・ヤタガラスの正体。
ヤタガラスの犯行は彼一人によるものではなく、刑事の馬堂と弁護士の葛氷見子の三人組によるものである。
10年前のKG-8号事件で証人の葛由卯子を守れず、自身も密輸組織の手の者による襲撃で証拠品を奪われ、裁判で敗訴した九郎は法の限界を痛感し、「法で裁けない相手」を裁くために盟友の馬堂と由卯子の姉・氷見子と共にヤタガラスを結成した。
ヤタガラスの結成後、弁護士の氷見子が密輸組織と繋がりのある企業に接近して内部を探り、職業柄犯罪のノウハウに精通している九郎が「ぬすみちゃん」によるシミュレーションをした上で企業に忍び込み、不正の証拠を入手してマスコミに送り付け、そしてヤタガラスの担当刑事である馬堂が捜査中に証拠を隠滅するといった手口で密輸組織のボスに迫っていき、遂にはコードピア大使館から決定的な証拠を入手することに成功した。
しかし、実は氷見子は密輸組織の人間であり、KG-8号事件の被害者である葛由卯子の姉・氷見子という存在をでっち上げることでまんまと九郎たちに取り入ったのである。
7年前の事件で氷見子の計画にはめられた九郎は真刈共々彼女に殺害され、大使館から盗み出した証拠品も奪われてしまった。
無念の死から7年後、母の実家で暮らしていた美雲は九郎の遺品から自分の父親がヤタガラスであることを知り、父の死の真相を突き止めるために二代目ヤタガラスを名乗るようになる。