データ
型式番号 | XFJ-01a |
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搭乗衛士 | ユウヤ・ブリッジス |
概要
日本帝国軍の次期主力戦術機開発計画「XFJ計画」の一環で開発された第3世代戦術機であり、不知火の改良型「不知火壱型丙」の機体各所にアメリカ製のパーツを組み込む形で開発が進められた。
ユウヤはこの機体を「94セカンド」と呼称している。
形態
Phase1
壱型丙のジェネレーターや各部電装系を米国製パーツに換装した形態。
この状態では大きな変更が加えられていないためか、イブラヒムは壱型丙(1C)と呼んでいる。
性能的には壱型丙より燃費が良くなったが、各パーツと機体のマッチングが調整途中であるためバランスが悪い。
当初ユウヤは機体の性能と特性への無理解から振り回されていたが、ヴィンセントに機体の設計思想の薫陶を受け、唯依との実戦形式での訓練で機体特性に理解を示してからは次第に習熟度を上げていく。
カムチャツカ遠征では試製99型電磁投射砲を用いて多数のBETAを撃破している。(もっとも、電磁投射砲を使えるならどの機体でも同じだが)
この電磁投射砲を巡るゴタゴタによりソ連、アメリカに不信感が軍上層部に生まれXFJ計画への懐疑論が出てしまう。
(責任者の巌谷榮二はアピールになると承認したが、返って政治的に窮地に追いやられてしまった為)
Phase2
カムチャツカ遠征で中破したPhase1の修理を兼ねて、各部モジュールをMSIP強化モジュールに換装した形態。
変更当初は紅白を基調としたデモンストレーターカラーで塗装されていたが、後に対戦術機戦闘演習「ブルーフラッグ」に参加する際、ユウヤの「敵戦術機に目視・パターン認識されやすい」という意見を汲み、白を基調としたモノトーンカラーに機体色が変更され、各部のセンサーカバー(発光パーツ)は二番機の予備パーツを移植して色を変えている。
肩部及び腰部モジュールにスラスターを追加、胴体部にセンサーユニットを追加、頭部のアビオニクスを刷新、アンテナの大型化等による空力作用の強化・脚部大型化による燃料タンクの増量、ナイフシースの再設計により短刀装備時間短縮などの改良がおこなわれている。
尚、94式不知火では腰部にマガジンを格納していたがスラスターを増設した為、弾倉ユニットはF-15と同じく膝に移動している。
この為、兵装担架のサブアームでの弾倉交換が出来なくなっている。
肩部に搭載する多目的ミサイルランチャーも引き続き搭載可能だが、スラスター増設のため機体中央よりにパイロン配置が変更されており大型化された頭部アンテナとほぼ確実に干渉する。
2004年にはヴァルキリーズに配備され、実戦証明(コンバットプルーフ)が行われている。
Phase3
Phase2に追加改修を施した形態。
フレームそのものは不知火だが、外見に関してはほぼYF-23ブラックウィドウⅡと見分けが付かないレベルで似ている。
ただし機体の約8割は新造パーツで構成されている。
改装に当たり、フレームも延長されており全体的に機体サイズが巨大化。
YF-23と同じく、肩部前面スラスターや肩部に兵装担架が片側2基、背面に2基の計6基搭載され、軽装から重装まで幅広い選択が可能となっている。
頭部メインカメラ周辺しか不知火の名残は無く、ステルスを排し空力作用最大化を行ったYF-23と呼んでも差し支え無いレベル。
ユウヤの一号機限定だが第二世代アクティブステルス(電子的ハッキングでロックオン無効化)、JRSS(ジャルス、特別な装備なしに破壊された機体から電気・推進剤を奪う機能)を搭載していることだろう。(JRSSに関してはF-22Aにも搭載された)
これにより神出鬼没に現れては一方的に狩り、倒した敵のリソースでさらに暴れ回るという驚異的な戦闘能力と継戦能力を併せ持つ癖に察知補足が困難な化け物戦術機と化す。
格闘戦能力と単体最大火力なら圧倒するため総合性能ならF-22すら上回る可能性がある。
この為、対人戦闘技術であるこれらは米軍の極秘技術であり国外流出は一切許可されていなかった。
なお、ユウヤの一号機を建造する際にYF-23がユーコンに運び込まれており、ユウヤたちに公開されていることから、類似性においては否定できなものとなっている。
(尚、整備主任ヴィンセントが着任時には既に一部パーツが既に1号機に組み込まれていた。)
ただしフェイズ3用の各種新造パーツの製造、組み立てはユーコン以外で行われJRSS、アクティヴステルス系の機器が強化モジュールと完全な一体型のまま、パーツ単位での完成品が納入されているため、整備兵は各種調整を施しただけとなっている。
XFJ-01b 不知火・弐型
不知火・弐型の2番機。
濃紺を基調としたカラーリングが特徴だが、データ収集のためプラッツ & ウィットニー社製の跳躍ユニットエンジン「F-133-PW-100」が搭載されている。
後に登場している同カラーのPhase3はタリサ機とはべつに新造したもので改修したものでは無い。(ユウヤ追撃任務にタリサがPhase2に搭乗して追撃を行っていた為)
余談
日米共同開発や弐型というネーミングから察しがつくが、モデルは航空自衛隊のF-2戦闘機。
- 開発の際に、米軍のテストパイロットが参加してる点も同じ。
- Phase2変更当初の紅白カラーは、本機の試作機XF-2の1号機がモデルと思われる。