概要
「天欠者」で生まれながら盲目である。
デザイン自体はモブの流用でぱっとしない印象だが、3726の薬方の発明と3万9500の薬方をまとめあげた彼女の著書『要薬分剤』は仙舟8千年の歴史において薬学最高峰と称され、医士界の標準教科書となった。
数々の表彰を受け、次期鼎司は確実とも言われ、医士達にとって目標であり、模範的な存在とされていた。
冷静で思いやりのある人物に見えるが、毅然として容赦のない一面を見せることもある。
作中での活躍(ネタバレ注意)
「帝弓の司命よ、これは私からの最後のお願いです。」
「あなた様が滅ぼさんとするすべてのものが生き返りますように。」
「あなた様が生かさんとするすべてのものが滅びますように。」
「この地のすべての生き物があなたの意志に反して育ちますように。」
「宇宙のすべての星があなたの存在のせいで光が消えますように。」
「この銀河が、死滅ではなく、生命を育みますように。」
「同盟があなた様の期待とは別の形で永遠に生き長らえますように。」
「帝弓の司命」の信奉者であった彼女は、幼少期のほとんどを親友の雨菲の助けを借りて、失明を治す方法の研究と実験に費やしていた。
雨菲が「豊穣の民」との戦争に参加することになったとき、偶然同じ天欠者が魔陰によって障害が消えているのを目撃し、巡狩への信頼が薄れる。
そして雨菲の訃報が届く。
雲騎軍から彼女が「帝弓の矢」の犠牲者であることを知り、丹枢の精神は限界を迎える。
丹枢は薬王秘伝に帰順し、程なくその才覚で彼らのリーダーとなり、紫月季などの他のメンバーを通じて改宗者を求めた。
表では丹鼎司の長を装い、普通の薬で人々を治療し、雲華が追放された後、丹鼎司の実質的な指導者となった。
不死への渇望のなか、絶滅大君・幻朧と接触する。星核を羅浮に密輸することに同意し、羅刹はその手助けをする。幻朧は復活した建木で新しい不死の肉体を与えると丹枢に約束した。
ーここから開拓者たちの物語へ繋がる。
《任務・盲を以て明と為す、天の戮民》
丹枢は「龍蟠蛟躍」の研究を手伝うため開拓者に依頼する。
薬に関するメモを書いた後、他の子供たちにいじめられている盲目の少女に薬を渡すのを手伝ってほしいと頼む。開拓者は彼らを追い払い、工造司に迷い込んだ少女を救う。
依頼達成後、開拓者は健康増進と寿命延長をもたらす「餐雲承露丹」を受け取りそれを飲むかどうかの選択を迫られる。どちらを選んでも青鏃に報告となり、薬の成分から彼女も薬王秘伝であることが遂に露呈。
丹枢の拿捕に向かった開拓者は、そこで彼女が一員どころかトップである事を知り、拘束するか見逃すかの選択を迫られる(どちらを選んでもその場は逃げられる)
《開拓クエスト・金鼎に霊樹、窮地に梼杌》
建木を復活させた後、エネミーの姿に変わった丹枢は自身の軍勢を率いて羅浮の各地を攻撃。
特に丹鼎司の周辺では激しい戦闘が繰り広げられ、同盟軍の接近を防ぐため、太真丹室に魔陰入りの白煙を充満させ、近づく同盟軍を魔陰の身に変えてしまおうした。
…が、何の効果も無い列車組の短命種たちによって毒煙は止められ、開拓者と丹枢は再び対峙。
同行した符玄に「豊穣の偉大な力」を力説するも「ありきたりな言葉ばかり」と一蹴され、そのまま敗北。
死ぬ間際、彼女は眼前にいた幻朧へ契約の履行による延命を懇願するが、当然の様に一蹴され、自身は所詮ゲームの駒に過ぎなかった事実を突きつけられ終わった。
後の飛霄曰く、その遺体は灰になったという。
《その後》
雲華の追放に丹枢の裏切りといったトップの連続不祥事により、丹鼎司の信頼は地に落ちてしまうことになる。
しかし雲華の弟子・霊砂が鼎司に就き、信頼の回復に努めている。