乙女ひじりん
おとめひじりん
東方Projectに登場する聖白蓮の「乙女」な様子を描いた作品に用いられるタグである。
白蓮はその二次創作においては他者に対する包容力や宗教的な指導者としての凛とした面、あるいはその歴史などに見る心の内に抱える様々な闇の部分、はたまた信条に従ってアクティブに活動する様など様々なアプローチで描かれており、「乙女ひじりん」もまた白蓮にまつわる多様な捉え方の一つである。
一人の女性として、その内にある乙女としての側面を見出すアプローチが「乙女ひじりん」なのである。
特にpixivでは原作の東方Projectのシリーズにおいて白蓮に関連して「乙女ひじりん」として見出されるシチュエーションがあり、それは『東方求聞口授』における一幕にみられる。
『求聞口授』において白蓮は昨今の幻想郷の宗教事情の一角として道教を進める豊聡耳神子や守矢神社の神の一柱である八坂神奈子らと対談している。
その際に神奈子がお酒をふるまうのだが、白蓮は仏教における「 不飲酒戒 」の戒律を順守する意向からこれを断った。
しかし神子は自身がかつて見た仏僧たちの姿(※)からその戒律の有名無実さを語り、白蓮も当初こそその勧めに「 そんな誘惑には負けません 」と対処したが、続いて神奈子の持ちだした酒賛美の古い歌やそれに同意する神子によってちくちくと突かれた後、「 虐めないでください… 」と心情的に凹む様が描かれている。
このシーンはお酒にまつわるエピソードの多い東方Projectにおいてその様々な立場をお酒の観点から語るものでもあるが、同時にファンなどにおいては白蓮の乙女性を見た場面でもあったのである(特に「 虐めないでください… 」の一言に)。
pixivにおいてもこのシーンにおける白蓮を想像した作品が描かれている。
なお先の対談ではこのセリフの後、対談の司会である霧雨魔理沙が助け船を出しているともとれる描写があるが、その真意までは語られていない。
※同対談書記の稗田阿求によれば「 1400年ほど前 」の話。
今現在の仏教徒達に言及するものではない。
無論現実の僧侶たちがそうであったかなどについて言及するものでもない。