「ううん。付き合ったばっかりだし……うん、早すぎるって思ったけど……けどね?」
「死んじゃったら、遅すぎるから」
概要
CV:福圓美里(アニメ版)
9-nine- ここのつここのかここのいろ での攻略対象。
「アーティファクトユーザー」の一人で強い正義感を持っている。
主人公やその妹新海天と共に人体石化事件の犯人「魔眼のユーザー」を捜索していく。
人物
主人公とはクラスメイトであり(主人公との)関係を邪推される展開も見られた。
飲料水メーカーの社長令嬢ではあるが倹約家として描写されている。
(ただし財力を活かしたバックアップを行うシーンもある)。
祖父の飲食店「ナインボール」でアルバイトをしておりその店の常連だった事から主人公と知り合う。
シリーズ一作目ではよく「ごめんなさい」と発言する描写があったが、二作目以降では出番の増えた先輩香坂春風にその個性をとられてしまった。
四作目では久しぶりに言及された。
メルクリウスの指
髪飾り型の「アーティファクト」。
結城希亜が命名。
能力で他人の所有権を奪取できる。
射程範囲はこちらの世界でいう10メートル。
- 所有権を奪うと所有物に関する相手の記憶まで奪えるので奪った事は気づかれない。
- 逆に所有権を返した場合も奪っていた間の記憶が消えるので気づかれる事はない。
ただしシリーズ後半では一部この二つの前提に反する描写も見られた。
その能力を当初は「盗人の力」と快く思っていなかったが……。
※能力の詳細はネタバレを参照。
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能力(ネタバレ有)
「他人の所有物を奪う」能力を持つ。10m以内という範囲制限はあるが、その範囲で形状を把握しているものを手元に転移させることで奪うことができる。同時に奪われた物品に関する記憶も所有者から奪うため、相手は主観的な認識で自分のものが奪われたことに気づけない。所有権を放棄すると奪われていたものと記憶はもとに戻るが、「盗まれていた」という記憶は残らない。
物品だけでなく、無形のものも奪うことが可能。記憶単体を奪う、「視界を奪う」ことで魔眼を無効化する、「向けられた悪意を奪って返す」ことで相手の攻撃を跳ね返しカウンターとして使うことなどを行える。
なお、何かと繋がっていて、簡単に切り離せないものは奪えず、「心臓を奪って即死」などはできない。ただし、血液などの「流れているだけのもの」ならば奪うことは可能。
アーティファクトユーザーに対しても有効であり、相手のアーティファクトの形状を理解してさえいればユーザーとしての資格ごと奪い、相手を無力化することもできる。
劇中の活躍(ネタバレ有)
9-nine-ここのつここのかここのいろ
テレビアニメのイベントスタッフ(コスプレイヤー)として初登場。
主人公が夕食を取りに来た飲食店「ナインボール」では主人公に「落し物の髪飾り」について尋ねた。
公園で「玖方女学院」の生徒を模した石像を主人公&深沢与一と共に調べるが、その正体は石化死体だった。
更に「アーティファクト」の暴走による火事が学校で起き、主人公と共に解決する。
その後主人公の部屋で「アーティファクト」=「髪飾り」について説明した。
ソフィーティアとの問答を終えた後は主人公に石化事件の捜査協力を依頼する。
捜査の一環で「エデンの女王」香坂春風と「パフェクイーン」結城希亜に接触するが事実上対立。
2つ目の石化死体が発見された後、主人公の協力で
- 場所と形がわかっていれば視界の外でも対象にとれる事
- 第三者の記憶には干渉しない事
- 所有権を手放せば元の位置に戻せる事
- 目に見えない記憶や感覚を奪える事
が判明する。
事件現場の調査の際、結城希亜の尋問によって都は主人公の記憶を読むことになる。
主人公の記憶によって、「火事を起こしたユーザー」を死なせた事を知った都は主人公から距離を置く。
結果として都は「魔眼のユーザー」に敗北して死亡 、物語はBADENDを迎える。
「プレイヤー」はゲームを最初からやり直し、追加された選択肢を選んでいくことになる。
「プレイヤー」がゲームを最初からやり直した枝(世界線)では、主人公が「火事を起こしたユーザー」を死なせた事を知る事がなくなり都の死は回避される。
その代わり主人公の恋心を知る展開に変化する。
主人公と恋仲になった後、ソフィーティアに別の枝(上述の世界線)での自分の死を明かされる。
自らの死を意識した都は主人公と肌を重ねる。
「魔眼のユーザー」とオフ会で会っているかもしれないと香坂春風の記憶を読み、神社でたむろしている記憶を元に神社に行くと記憶にあった人物の石化死体を発見する。
事態が沈静化した後は「いいところを見せようとして失敗した」と真相を知らないが故の結論を出す。
9-nine- そらいろそらうたそらのおと
天に対して「アーティファクト」について説明した。
「リグ・ヴェーダ」と対立後は結城希亜率いる「ヴァルハラ・ソサイエティ」として活動し、過激な思想についていけなくなった香坂春風の引き抜きに協力する。
ゴーストに石化された主人公のお見舞いに来た後、暴走した新海天の能力で主人公達の事を忘れてしまう。
ゴーストの敵討ちに燃える「司令官」高峰蓮夜の視力を一時的に奪い無力化に貢献した。
全てが終わった後、仲間でありながら新海天の能力の影響下にあった事を謝罪する。
9-nine- はるいろはるこいはるのかぜ
「リグ・ヴェーダ」潜入捜査の一環で主人公が香坂春風と恋仲のフリをし、都が不自然な態度をとった為、主人公が都を弄んだという噂を流されてしまう。
深沢与一が「魔眼のユーザー」と白状すると「ヴァルハラ・ソサイエティ」で袋叩きを目論むも「リグ・ヴェーダ」改め「リグ・ヴェーダ・アスラ」に一蹴される。
イーリス(※)の存在を知った後、9ここいろの記憶をインストールした主人公によって目に見えない記憶や感覚を奪える事を教えられる。
※1000年前「アーティファクト」が流失した際、騒動を沈めた人物。
高峰蓮夜の買い出しの際、能力で飲み物に「アーティファクト」の契約を解除する霊薬を注入する。
霊薬で「リグ・ヴェーダ・アスラ」を無力化しようとするが実は毒薬で相手を死なせてしまう。
その後は担任教師成瀬沙月の身体を借りたイーリスの「魔眼」により秒殺され石化死体と化す。
全てはイーリスが仕組んだ罠だったのだ。
別の枝、二日前の主人公は記憶をインストールし皆に事情を話す。
「ヴァルハラ・ソサイエティ」は時間稼ぎに「世界の眼」を破壊する作戦を実行するも成瀬沙月の身体を借りたイーリスに待ち伏せされる。
その上イーリスに「世界の眼」を吸収されてしまう。
香坂春風の能力で気絶から回復すると能力でイーリスが取り込んだ「世界の眼」を奪う。
主人公と彼の幻体になったゴーストによってイーリスは撃破される。
一段落するとシフトにあまり入れてなかったバイトに本腰を入れ始めた。
9-nine- ゆきいろゆきはなゆきのあと
「オーバーロード」で別の枝の記憶を引き継いだ主人公は「アーティファクト」を手にしたばかりの都に自分も「アーティファクトユーザー」だと明かす。
結城希亜と合流すると「魔眼のユーザー」深沢与一の犯行を前もって止める。
クラスメイトが殺人行為をしようとしたことに都はショックを受ける。
イーリスの暗躍で「アーティファクト」の暴走による火事が学校で起きた際に「アーティファクト」を回収、今回は不殺に成功する。
イーリスに「世界の眼」を盗られてしまい、町中がイーリスの傀儡と化した人々でゾンビ映画状態になってしまう。
主人公の幻体レナが撹乱のため影武者を務めるがレナから実質セクハラを受ける。
イーリスに殺害されたかに見えたがそれは影武者のレナだった。
都はイーリスから「転移のアーティファクト」を奪う。
更にはイーリスの攻撃の反射まで行い撃破に貢献する。
ED詐欺を敢行したイーリスは自力生成した「オーバーロード」によって時を巻き戻す。
結界で能力を無力化されイーリスの手駒深沢与一に殺害される。
主人公は「オーバーロード」で時を巻き戻し都を何度も守ろうとするが生殺与奪の権を掌握した深沢与一になすすべもなく殺される。
深沢与一は主人公に都の「アーティファクト」を渡す。
記憶の引き継ぎは別の「アーティファクトユーザー」による干渉と気づいた主人公は別の枝で得た「アーティファクト」の力をすべて用い深沢与一を狙う。
「主人公と恋仲になった枝の都」は別の枝の記憶を引き継ぎ自分に似せられた幻体を操作する。
相手の血液を奪うなど自身の能力を残酷に使う主人公を見るも都はすべてを受け入れる。
結城希亜が「全ての枝のイーリス」を殺害すると主人公は限界を迎え幻体は消滅する。
別の枝で結城希亜と主人公にイーリスを滅ぼしたことを告げられる。
イーリスの活動停止を確認すると祝勝会を行う。
ED後、最悪の結末に分岐するリスクがあるとして、9ここいろの枝と思われる都の後ろ姿でゲームは終わる。