概要
犯罪組織のボスにしておねだり女子やカラスの裏で糸を引く黒幕。6年前に初代九頭龍/熊野忍を殺害し、彼から九頭龍の名と組織を奪い、さらに自分に寝返った熊野の娘信濃夢から閻魔帳を手に入れた。最終話にて貴一たちのハコにいた岩木泰造が2代目九頭龍であると明かし彼が逮捕され容疑を認めたため一件落着、と思われていたのだが…
※更なるネタバレに注意※
貴一「いや、泰造さんは九頭龍じゃない…」
入間「…え?」
優貴「記録を調べたら6年前熊野忍が殺された日、泰造さんはスリで捕まって刑務所にいた。
泰造さんにはアリバイがあった」
入間「お前たち、何言ってる…?」
貴一「泰造さんは20年以上会っていない娘がいる。何度もムショを出入りするうちに娘から縁を切られた。しかも泰造さんは病気で余命僅かだと宣告されてた(胃の末期癌で余命は2年前後であると1年前に診断されていた)。そのことを知った九頭龍は泰造さんを幻獣に潜入させた。娘さんに大金を渡すという約束をして…全ては泰造さんに九頭龍の身代わりになってもらうためだった」
入間「だったら誰が…?」
優貴「鳳凰が最後に言ってた。『善の善なるもの』って…」
入間「おい…何の話だ?」
優貴「鳳凰のボスだった熊野が閻魔帳のことをそう言ってた。それで気付いた。
『善の善なるもの』は熊野が設定したパスワードなんじゃないかって」
入間「パスワード?」
優貴「そのファイル(ロックのかかっていたファイル)は6年前から1度も解除されていなかった」
貴一「九頭龍自身も中身を見ていない」
優貴「これが…そのファイルの中身。
中にある警察官の不正の証拠があった」
貴一「入間、慎之介だ…」
その正体は神奈川県警の入間慎之介であった。実は熊野と裏で通じており、その犯罪を隠蔽して金を得ていたが、その事で熊野に脅された事で逆に彼を殺害し組織を乗っ取り二代目九頭龍となった。また、その事を潜入捜査で知った渡良瀬兄妹の父親貴司も口封じで殺害していた(この際犯行を行ったのが鳳凰/鈴鹿であるように見せかけるために右腕に鳳凰のタトゥーのようなメイクを施していた)。彼こそが渡良瀬兄妹の父親の真の仇であった。つまりこの件に関しては鈴鹿は無実だったのである。
優貴に自分たちを捨て駒程度にしか思っていなくて心配していたのも嘘だったと言われると「それだけは本当だ、渡良瀬と約束したんだ!」「お前たちだけは守りたかった」と否定。当然信じてはもらえず「守ったのは自分だろ!」と激昂する貴一に許しを請うが許されるわけがなく「親父を返してくれよ…」と泣きながら怒りをぶつけられた。
兄妹によって九頭龍であった事を暴かれ逮捕されるが、収監された拘置所には鈴鹿がおり、更に拘置所内に手下を仕込んでいた彼に警棒で撲殺されて復讐されると言う因果応報な最期を迎えた。