概要
横方向にのみ情報を持つ一次元バーコードに対し、縦横両方向の二次元(マトリックス)配列で情報を表すバーコードのこと。
QRコードがデンソーウェーブの商標であるため、日本のマスメディアなどではこう呼び換えられることがあり、QRコードの別名のように思われているが、QRコードは二次元コードの一形式であり、当然他の形式も存在する。欧米ではData MatrixやPDF417、Semacodeなどが比較的メジャーだが、日本や中国などアジア圏を中心にQRコードの勢力は圧倒的で、近年は欧米も含めてQRコードが二次元コードの事実上の標準として定着しつつある。これはQRコードに特徴的な切り出しシンボル(QRコードの3隅にある四角いあれ)の存在により、斜めや歪んでいても読み取りやすいなど、使い勝手の面で他の規格より優れているからである。
なお、二次元ドット配列に加えて色情報も持つカラーバーコードとして「HCCB」(Microsoft Tag)や「カメレオン・コード」なるものも開発されているが、普及は進んでいない。