概要
「人狼サバイバル」作中で行われているゲーム。参加者は描写されている限りでは全員中学生で、彼ら彼女らは生還するために命をかける事となる。
ルール
※共通のルールのみ記載。1巻と14巻はルールが特殊なため考えないものとする。
全体ルール
- これは、参加者の中にいる「○人の狼」を見つけるゲームである。
- ○の中の数はゲームによって異なる。
- 参加者とは〜〜〜の○名を指す。
- 〜〜〜には参加者の名前が、○には人数が記載されている。
- 参加者は役職を割り当てられる。
- 役職はゲーム初日に知らされる。役職は変更できない。
- ただし、役職を変更できる役職がある場合はこの限りでない。
投票のルール
- 投票は「舞台となる施設」の「特定の部屋」で行う。
- 2巻では例外として投票場所を伯爵が毎日指定していた。
- 参加者は自分に投票することができる。ただし、既に退場した者や参加者以外の者に投票することはできない。
勝敗のルール
- 村人陣営が勝利した場合、参加者全員が解放される。
- この際、退場した参加者も全員復活する。
- 狼陣営が勝利した場合、参加者全員が退場し、二度と戻って来ることはない。
- この場合、参加者全員がこの世から退場となり、現実世界の人間の記憶も改変される。
狼陣営のルール
- 狼陣営は、指定された時間に退場していない参加者一人を選ぶ。選ばれた参加者と狼陣営の部屋は開放され、狼陣営はその参加者を襲撃し「退場」させる。
- 狼陣営が複数人いる場合でも襲撃によって退場する参加者は毎夜一人である。狼陣営が狼陣営を襲撃することはできない。
禁止事項
- 参加者は他の参加者及び伯爵に対して暴力を行使してはならない。
- ただ、空振りに終われば暴力行為とは見做されない模様
- また、投票による退場時に発生する生物にも適用されない
- 参加者はゲーム終了までゲームエリア外に出てはならない
- 狼陣営以外の参加者は他の参加者の部屋に入ってはならない
- 参加者は支給品や設備の破壊によってゲームの進行を妨げてはならない。
- これは偶然破っても適用される。
- ただし、元に戻せる範疇であれば適用されない。
- 参加者は伯爵の指示から5分以内に投票を行わなくてはならない。
- 参加者は投票を毎日必ず行わなければいけない。
役職、特典(ネタバレ注意)
役職
ゲーム開始時に全員に割り当てられる。
村人陣営
人間チーム。こちらの勝利で全員が生還出来るため、彼ら彼女らは全力で敵対陣営を炙り出す。
- 村人
能力を持たない。
- 騎士
指定された時間に参加者を一人選ぶ。選ばれた参加者は、その夜の間襲撃が無効となる。
- 占い師
指定された時間に参加者を一人選び、その参加者の所属陣営を知る。
- 魔女
指定された時間に参加者もしくは退場者を選ぶ。選ばれた参加者は退場し、選ばれた退場者は復活する。能力不使用も可。
- 霊媒師
指定された時間に退場者を一人選び、その退場者の所属陣営を知る。
- 聖騎士
騎士の派生役職。指定された時間に参加者を二人選び、選ばれた参加者は24時間の間、狼陣営のあらゆる攻撃から守られる。ただし、同じ二人を2日続けて守護対象にはできない。
- 赤ずきん
襲撃によって退場した場合、狼陣営が一人退場すればゲームに復帰できる。
- 戦乙女(ワルキューレ)
ゲーム中に一度だけ能力を発動できる。能力を発動した直後の夜に襲撃されれば狼を返り討ちにして退場させる。成否は戦乙女に知らされない。
- 双子
互いの素性を把握している。また、ゲーム中に一度だけ相手の役職を確認できる。
- 精霊憑き(フィルギャ)
指定された時間に「騎士」「占い師」「霊媒師」を選ぶ。同じ役職を選ぶ事はできない。
- 風水師
指定された時間に物品を一つ選び、狼の心臓が隠されているか確認できる。
- 笛吹き
指定された時間に用意された笛を吹き、自身の生存を報告できる。
狼陣営
狼チーム。こちらの勝利で参加者は全員退場するが、悪魔が介入しているため説得は不可能。
- 狼
毎晩指定された時間に参加者を一人選び、その参加者を退場させる。
- 鼻のきく狼/獄狼(ガルム)
指定された時間に参加者を一人選び、その参加者の役職を知る。6巻以降は後者の名称に変更され、能力も「占い」とされている。
- 双頭狼(オルトロス)
ゲーム中に一度だけ能力を発動できる。能力を発動した日の夜、参加者を最大二人襲撃できる。
- 共犯者
占い結果が「村人」になる。狼陣営勝利のため行動する。
- 神狼(フェンリル)
占い結果が「村人」となる。退場時に狼以外の参加者をランダムに最大三人道連れに退場させる。
- 太陽狼(スコル)
毎日指定された時間内にに一度だけ自身と一定以上近づいた村人陣営を襲撃する。
- 満月狼(ハティ)
毎日指定された時間に参加者を一人選ぶ。選ばれた参加者の占い結果はその日のみ狼陣営となる。二日連続で同じ参加者は選べない。
- 白老狼(カジガカカ)
指定された時間に参加者を一人選び、占い師の占い先を選んだ参加者に強制変更する。
- 煙狼(ジェヴォーダン)
「騎士」と「戦乙女」の能力を受けないが、2日目に自動退場する。存在は示唆されているが現状未登場。
- 哲人狼(ライカンスロープ)
襲撃を行わずに夜を終えられる。また一人になった際、参加者一人の特典を無効化する。
- 鎖神狼(チェーンフェンリル)
神狼のデチューン版。3日目までは道連れを発動できない。
- 美食狼(フレキ)
1日に一回、同じエリア内にいる参加者のイズンの林檎を消滅させる。
- 平和狼(ゲリ)
ゲーム中に一度、参加者一人にイズンの林檎を50個与えられる。
- 渾沌
毎日一度、ルールを一文だけ削除できる(一部除く)、初の「ルールに干渉できる狼」である。
- 群狼(ワーグ)
指定された時間に村人陣営を一人選ぶ事ができる(選ばなくても可)。選ばれた参加者は役職を「狼」に上書きされるが、群狼自身は投票の際に退場する。
吸血鬼陣営
村人と狼の両方に敵対する第三陣営。村人か狼の勝利を自陣営の勝利に上書きできる。
- 吸血鬼
襲撃されても退場しない。ただし、占いの対象になった場合、その時点で退場する。
- 吸血女王
指定された時間内に参加者を一人選ぶ。選ばれた参加者の役職は「吸血鬼」に上書きされる。自身が退場した場合、吸血鬼も同時に退場する。
神
11、12、16巻に登場した要素。特定の条件を満たす事で召喚(コール)できる。
- 角笛神(ヘイムダル)
自分以外の参加者を一人選び、その参加者と自身の所属陣営を全参加者に共有する。
- 俊敏神(ヘルモーズ)
全退場者の所属陣営が全参加者に共有される。
- 軍神(テュール)
自分以外の参加者を二人選び、その参加者と自身は翌朝まで狼のあらゆる攻撃から守られる。
- 法律神(フォルセティ)
参加者を二人選び、その二人は翌朝まで襲撃以外の狼の能力を封じられる
- 恋愛神(フレイヤ)
自分以外の参加者を二人選び、その二人は次の投票の際、投票が無効となる。
- 主神(オーディン)
全参加者の役職を知る。
- 雷神(トール)
村人のみ召喚可能。狼一人を問答無用で退場させる。
- 賢神(ミーミル)
自分以外の参加者を三人選ぶ。その三人はゲーム終了まで襲撃対象にならないが、自身は選択後に退場する。
- 海神(ニョルズ)
襲撃による退場者を全員復活させる。襲撃時の記憶は持たない。
- 世界蛇(ヨルムンガンド)
四柱以上神が召喚されていれば召喚可能。その日のみ自分は最大4票まで投票できる。
- 弓神(ウル)
自分以外の参加者一名を選んで退場させる。ただし、自身も投票前のいずれかのタイミングで退場する。
- 光神(バルドル)
自身はルール違反以外で退場しなくなるが、投票が無効となりゲーム開始から3日目に退場する。
- 狡猾神(ロキ)
神を一柱選び、次にその神の召喚した参加者を退場させる。召喚された神の能力は発動しない。
特典
10巻に登場した要素。特定の条件を満たす事で獲得できる。複数獲得も可。
- 星占い師
夜に参加者を二人選び、その参加者達の所属陣営を知る。
- 夜警
全参加者の投票先を知る。ゲーム初日に獲得した場合、翌日に持ち越される。
- 成金
自分以外の参加者を一人選ぶ。自分と選ばれた参加者は追加一票を得る。
- 封印師
自分以外の参加者を一人選び、その参加者が獲得した特典を全て無効にする。
- 盾持ち
自分以外の参加者を一人選び、その参加者が受けた特典を自身が代わりに引き受ける。
- 催眠術師
自分以外の参加者を一人選ぶ。選ばれた参加者は、特典の使用先を催眠術師に操作されるが、自身に追加一票が投じられる。盾持ち及び盾持ちに選ばれた参加者には無効。
昼のゲーム
3巻より登場。これもゲームの勝敗に関わるので油断できない。
- 3巻∶集合ゲーム
フィールドは街一つ。広大な街から伯爵が指定した場所に集合しなければならない。
集合場所と成功と判定される人数は伯爵が朝通達し、成功した場合「襲撃」は起こらない。
ただし、集合できなかった参加者はゲームの成否を問わず「沈黙」となる。
- 4巻∶BBJ(ブラック・ブラック・ジャック)
各参加者にトランプを2枚配布し、1枚を公開する。各参加者は一度だけ「チェンジ」で他参加者のカードと交換でき、最終的に2枚の合計が14に最も近い参加者が勝利。ただし15以上は「バースト」として敗北となる。勝者は、その日の投票が2票分となる。
- 5巻∶クラフトゲーム
フィールドは雪山。「ロッジ」「北の湖」「西の鉱山」「東の林」の4つのエリアを巡り、手に入れた素材を使って伯爵が提示した物品を作成する。成功すれば、その日の「襲撃」は起こらない。
- 7、8巻∶100億円ゲーム
フィールドは鳥群市全域。参加者は支給されたクレジットカードとレジを使い、100億円を使い切る事を目指す。成功した場合は
村人が、失敗した場合は狼が特典を投票で選択する。
- 9巻∶ポーカー
参加者はトランプを7枚取り、内5枚を見せる。内容によって得られる特典が異なる。
- 10巻∶色集めゲーム
フィールドは野菜島全域。専用ボックスに指定された色を指定された重量まで投入し、最も貢献した参加者に特典となる役職が付与される。複数獲得も可能だが、特典を翌日に持ち越すことはできない。
- 11、12巻∶じゃんけん
フィールドはヴァルハラ宮殿。参加者は宮殿内でじゃんけんを繰り返し、イズンの林檎を得る。そして得た林檎で、神を召喚する。
- 13巻∶おおかみごっこ
フィールドは水の都全域。9つのエリアに分断されており、狼陣営が操作する「おおかみ」から逃げるというシンプルなもの。
ただし「おおかみ」の操作時間中はエリアを移動できず、「おおかみ」と存在エリアが被った村人陣営は能力を無効化される。
- 16巻∶ノルンの審判
参加者は「指輪」「呪いの指輪」「清めの指輪」を湖に1〜3個投入し、指輪の数が20の倍数になるとその手番である参加者に「蜜酒」が与えられる。
用語
- 退場
このゲームにおける退場とは、一時的な「死」を意味する。村人が勝てば復活出来るが、狼、吸血鬼が勝てば全員「この世から退場」となる。
- 沈黙
集合ゲームにおいて、集合できなかった者へのペナルティ。作中では植物によって拘束され、口も塞がれていた。
投票終了と共に解除される。
- イズンの林檎
じゃんけんの際に使用されるが、実体を持たない。
勝負の際に賭けた個数によって得られる数が変動し、50個集まれば「召喚」が使用出来る。
- 呪いの指輪
ノルンの審判の際、投げ入れると20の倍数に到達した瞬間、その手番である参加者を退場させる。
- 清めの指輪
上記の「呪いの指輪」を相殺して無効化する。
関係者
- 伯爵
平常時の審判。普段は参加者の手の届かない所にいるか、画面越しに応対している。
- ジャッジ
伯爵参加時の審判。実体を持っていない存在で、音声のみで応対している。
- 悪魔
伯爵の友人。ゲーム中は分身して狼、吸血鬼陣営になっている。