概要
「人間昆虫記」は、1970年から1971年にかけて秋田書店刊『プレイコミック』で連載された手塚治虫による日本式のピカレスク漫画である。
同作は、2011年にWOWOWにてテレビドラマ化もされている。
あらすじ
芥川賞を受賞した新進作家「十村十枝子(本名は臼場かげり)」。
芥川賞の授賞式が行われている最中、別の場所では同姓同名の「臼場かげり」が自殺を図った。
十枝子は女優として劇団で活躍していたが、突如としてデザインの分野で国際的な「ニューヨーク・デザイン・アカデミー賞」を受賞した。そして、次には芥川賞を受賞。
マルチな天才ぶりを発揮する十枝の才能に嫉妬と憧憬を抱く雑誌記者の「青草亀太郎」は、十枝子が所属していた「劇団テアトル・クラウ」の演出家「蜂須賀兵六」に接触。
そこで、十枝子が「他人の才能とその作品を模倣し、盗み取ってきた」という驚愕の事実を知ることになる。そのことで、亀太郎は十枝子が雇った殺し屋「蟻川平八」の手にかかり殺害されてしまう。
十枝子は、蟻川が企てていたテロ計画を小説の次作の題材にし、蟻川を罠に嵌め始末した。
その後も十枝子は、自分の目的の為に標的を変え、才能や名声を奪い続けていくのだった。
登場人物
など