伊知割石
いじわるいし
本作の主人公である老女。
意地悪やいたずらが大好きで、被害者は同居の家族、知人友人はもちろん通りすがりの他人まで幅広い。
どれくらい被害者がいるかというと、一度通り魔に殴られた時警察が彼女に恨みがあると思われた人を事情聴取のため呼び出した所警察署の外まで長くはみ出す行列ができたほどである。
家族は4人の息子がおり、基本的にはサラリーマンである長男の順一一家の元で嫁や孫達とともに暮らしている。
しかし時々他の息子のもとへやられたり、老人ホームに送られることもあるがなんだかんだで戻って来る。老人ホームでも他の老人達にいじわるをして何度も丁重に追い出されており、その際各施設の看板をコレクションしている。
裕福な家のお嬢様だったようだが少女期からいじわるで知られており、嫁の貰い手が無く困った両親が依頼した仲人がついた一世一代の嘘により夫と結婚。しかし結婚当初から夫や姑にいじわるを繰り返していた。そのため出征直前には後述の義妹へ「キミと結婚すればよかった」と涙ながらに告げたらしい(妹談)。
夫は終戦後しばらくして他界しているが、完全な嫁の被害者だったわけでもなく夫の方も浮気はしていた模様。
実家の家族には妹がいるが彼女は独身のままで、とある学校の事務長をしているが勤務先の学校の入試合格発表で「不合格者を張り出す」意地悪をして受験生を泣かせており、性格の悪さは遺伝のようである。他にも甥がおり、妹以外にも結婚した兄弟がいる模様で、親族の中では甥の娘が最も彼女に性格が似た意地悪であり自身を誘拐した犯人を殺そうとした程。
一度死んだこともあるが、罪人への呵責が手緩いと地獄の鬼をも金棒で殴るなどしていじめるので閻魔大王に「この婆さん地獄では扱いかねる」として現世に戻され生還した。
しかしいたずらが結果的に人助けになってしまったりすることもあったり、たまに正義感を出してみたりすることもあり悪一辺倒の人物とも言いきれない所がある。
特に2時間ドラマでは、意地悪を駆使して悪徳業者やモンスターペアレントを懲らしめているなどダークヒーローのような一面が強い。
息子達に対しても散々な意地悪はしているものの、4人ともサラリーマン、開業医、漫画家と仕事でそこそこ成功した地位を得てそれぞれ家庭を持っており、多少のやらかし(長男の順一は浮気をしており、次男のシゲルは脱税で摘発されたことがある)はあっても一応社会人として立派に成長はしている。
母親としては結果的に育児には成功しているといえる。
また、姑に濡れ衣を着せて台所を自分のテリトリーとして奪ったこともあり、家事のスキルはある模様。
一応だが、彼女としては意地悪やイタズラには一定のボーダーラインがあるらしく、他人の洒落にならない意地悪な行為を目にしたときは自身の事を棚に上げてでも激怒した程。
モテるのか、同年代の彼氏がいたことも。