概要
1996年にホリプロ肝いりで開発され、デビューしたバーチャルアイドル。開発当時、ホリプロは伊達杏子を「病気をしない、スキャンダルもない、多チャンネル時代に対応して全世界同時に同じ時間に露出できる、声や歌などは世界中のどこの国の言語とも交換できグローバルな活動を、安く、早く、正確に表現できるといった利点を持つ、正に21世紀におけるマルチメディア時代に対応した『夢のタレント第1号』」と位置づけていた。
当初はDK-96の名称で開発が進められ、ラジオ番組やテレビへの出演も行われた。しかし思ったほど人気が出ず2001年にデザイン変更の上2代目がデビュー、懲りずに2007年に3代目が再デビューするも大きな人気は得られていない。
伊達杏子はホリプロのアイドルとしてデビューしたものの、人気に火が付くことはなかった。理由は当時3DCGは最先端の技術であったためテレビに出演するだけで莫大なコストがかかること、同じ時代に成功した「ときめきメモリアル」の「藤崎詩織」と比較して他のコンテンツなどとのつながりが弱かったためであった。確かに彼女は3DCGでありバーチャルな存在であったものの、商業的には今までのアイドルの延長線上の「究極のアイドル」でしかなかった。また当時はWindows98も発売されておらず、コンピューターは世間一般の人が触るような代物ではなかった。このようなキャラが本格的に成功を収めるようになるのは、コンピューターの発展と普及が不可欠であったのである。「バーチャルアイドル」が世間に広がるようにになるには、ある程度3DCGに理解があったインターネットや、動画投稿サイトの中ではぐくまれた初音ミクなどの誕生を待つことになる。
キャラクターのプロフィール(DK-96の時代)
- 本名:伊達杏子(友人からのニックネームは「ダテキョー」)
- 芸名:伊達杏子 DK-96
- 生年月日:1979年10月26日
- 出身地:東京都福生市
- 身長:163cm
- 体重:43kg
- スリーサイズ:B83・W56・H82
- 血液型:A
- 家族:両親と一つ年下の妹の4人家族で、寿司屋を経営。
- 特技:スポーツ全般、ダンス、イラスト
- 趣味:スニーカー集め、外国語、写真
現在
2018年11月にホリプロから「伊達杏子の娘」という設定のバーチャルYouTuber・伊達あやのが発表された。当初はクラウドファンディングにて資金調達をしていたが無事目標を達成しyoutubeにチャンネルを開設した。また同時に伊達杏子名義のツイッターアカウントも開設された。