作品紹介
僕らの町には何も無い。
怖い話、怖いウワサ、都市伝説、そんな物はない。
無いのなら、作ってしまおう。
僕らの都市伝説を。
配信サイト「ノベルゲームコレクション」より引用
概要
平凡な町『浦越市(うらごえし)』に住む平凡な四人の男子中学生。
地元の遊び場は飽きるほど行き尽くし、好奇心をくすぐられる噂(都市伝説、七不思議の類い)すら聞いたことも無く退屈を感じていた彼らは、噂を自分達で作り、学校で流行らせようと考える。
それぞれの提案する噂の類型2つの要素を取り込み、一つの噂をでっち上げる……
というのが大まかな流れであり、プレイヤーは後述するキャラクター(提案)を2人選んでオリジナルの都市伝説を作り、その後の顛末を見届けることとなる。
作者の得意とする如何にもヤンキー漫画らしい画風に使用BGM素材元である「Seadenden」の8bit音楽、そしてPSを思わせる画質の背景と、どこかノスタルジックな雰囲気が特徴的。
・・・と、ここまでならよくある男子中学生らしいおバカなノリなのだが、本作はあくまでも『ホラー』ジャンルである。
全6パターンの噂をきっかけにそれぞれ違った切り口で展開される誰かや何かがだんだんとおかしくなっていく日常風景、そして作者の迫力の挿絵も相俟って正直普通に怖い。
プレイの際は身構えておくことをおすすめする。
そして全ての噂を見届けると……?
登場人物
・柳沢 学(やなぎさわ まなぶ)
※サムネ左端
「いやあ、俺はやっぱ心霊スポット作るのがいいと思う!浦越市にマジで存在する建物にウワサくっつけてさ、より日常に近づけるんだよ!
ドコドコにあるナントカって場所、ヤバイらしいよって感じで!
なんかスゲー地元っぽいし、絶対広まるって!」
眼鏡を掛けたお喋り好きな男子。
勉強も運動も苦手だが口数には自信のあるお調子者。
そもそも本作の導入も都市伝説好きな彼の思い付きがきっかけであり、演出上の扱いや物語の立回りなどからして、本作実質の主人公と言うべきであろう。
提案する類型は霊以外の曰く付きなども含む『心霊スポット』
・田端 克明(たばた かつあき)
※サムネ右から2番目
「なんだかんだ言って本当に怖いのは、人間だと思う。
身近にいる人間が恐怖の対象になるっていうのは………下手に幽霊の話をされるよりキツイんじゃないか?
不審者………とかの類になるのかな、こういうのは。
リアリティがあれば、皆好んで話すと思う」
茶髪の聡明な男子。
ただし地毛であり、見た目と裏腹に成績はトップレベルの秀才である。
他のメンツより冷静な常識人ポジションであり、主に柳沢や寺尾へのツッコミや噂の反応に対する総括などのまとめ役的な描写が多い。
提案する類型は不審者や人間関係の闇を感じさせるヒトコワと言った『人間』
・嶋 優太郎(しま ゆうたろう)
※サムネ左から2番目
「スタンダードに、お化けの話は?大雑把すぎるかな、ごめん………あんまりアイデアの引き出しなくて………
でも、シンプルなのが大事かなって。ほら、幽霊話ってバリエーションも豊富だし………
ごめん、あんまりアテにならないね」
癖毛の心優しい男子。
目元は四人で最もキツいが気弱なお人好し。
実際に作中でも友人を宥めたり気遣ったりと言った面が多く、提案も自信無さげに及び腰で発言している。
提案する類型は幽霊や心霊などの『お化け』
寺尾 ひさし(てらお ひさし)
※サムネ右端
「未確認生物でしょ!UMAですよUMA!もしくは現代妖怪!いわゆるテケテケや花子さんのような………
アッ宇宙人なんてのも斬新でアリですなあ。
まあまあまあまあ、とにかく!自分はロマンも恐怖もあわせ持つ生物的ウワサを所望しますぞ!
そういうの皆好きだと思うんだが!」
人並み以上にロマンを求めるそばかす顔のオタク。
四人の中では唯一他メンを名前で呼んでいる。
一人称が『自分』、ですぞ口調など、やや古臭いイメージのオタク仕草が目立つ。
当然というべきか、如何にも早口で説明していそうな台詞も見受けられる。
提案する類型は宇宙人、UMA、妖怪などの『未確認生物』
関連リンク
配信サイト
https://novelgame.jp/games/show/6765
齊藤万丈氏のサイトの本作特集ページ
※ネタバレしか無いため、クリア後の閲覧を推奨
https://bang-joe.amebaownd.com/posts/48318205?categoryIds=8462283