概要
アニメでは、どこから出てきているのかもわからないビーム状の光や、蛍光灯や月など光源はたしかに存在するがいくらなんでも強すぎる光など、作品世界内の物理現象としては有り得ないような謎の光が出現することがある。
こうした理不尽な光は、そこにあるはずのなにかを覆い隠すために製作側が付け加えたものだと解釈できる。
このような光は、惨殺シーンなどグロテスクなものを隠している場合もある。
しかし多くの場合、光で隠されているのはキャラクターの裸であり、そのなかでも特におっぱいや性器などの重要部位である。
このように、アニメでキャラクターの大事な部分が露出しているときに、そこを覆い隠すように用いられている光のことを「光渡し」と呼ぶ。
ちなみに、おっぱいを隠す光渡しはAT-X放送版やBD/DVD版において解除されて乳首解禁となることが多いが、性器を隠す光渡しは解除できず、弱体化はしても完全にはなくならないことも多い。
名前の由来
「光渡し」という名称は、『おまもりひまり』の主人公がもつ能力の名前に由来する。
『おまもりひまり』のTV版では、静水久が全裸で登場するシーンで全身から発光しているような描写がなされるなど、女子キャラクターの裸を隠す目的できわめて不自然な光が頻繁に登場した。
このことから、それっぽい響きをもっていた「光渡し」という能力名が、光で裸を隠す手法を指す一般的な呼び名として普及するようになったのである。
代表例
光渡しが頻繁に用いられた作品として、『ストライクウィッチーズ』『ヨスガノソラ』『ToLOVEる』『クイーンズブレイド』などの例を挙げることができる。
特に『ストライクウィッチーズ2』第6話の、夜空の下でサーニャとエーリカの全裸が映るシーンは、異常に強い2本の光がビームのように画面を横断し二人の胸を隠している圧倒的な不自然さから、しばしば光渡しの代表例として言及される。
関連イラスト
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聖なる光:『ストライクウィッチーズ』およびワールドウィッチーズシリーズにおける光渡し