乳首解禁
ちくびかいきん
ふつう、マンガの単行本化やアニメのBD/DVD化などに際して乳首の規制が取り払われることをいう。
男子キャラクターの乳首が規制の対象となることは通常ないため、女子キャラクターに関して用いられることが圧倒的に多い言葉である。
また、それまで乳首を見せたことがなかったキャラクターが、はじめて乳首を見せる際にもよくこの言葉が用いられる。
アニメにおける乳首解禁
00年代後半以降のTVアニメでは、TV放映時は光渡しなどの手法によって女子キャラクターの乳首を隠しておき、BD/DVD版で解禁することで販売を促進する「乳首券商法」が定着した。
このような商法は、BD/DVD版が「乳首が見えるバージョン」と化している、などとして批判されたこともあった。
そもそも90年代頃までは、夕方のアニメでも女子の乳首が映るのはごく普通のことであり、『らんま1/2』のようにしょっちゅう乳首が丸出しになっている作品も珍しくなかった。
しかし、00年代にはこのような大らかさが失われ、TVアニメにおける女子の乳首には希少価値が生じることになった。アニメの乳首券商法は、この状況を逆に利用したものだといえる。
乳首を解禁したアニメ
数えきれないほどたくさんあるが、特に話題を呼んだ作品としては、
・乳首をピンク色のハートマークで隠したCMでBD/DVD版を宣伝した『ストライクウィッチーズ』
・背徳的な性描写が視聴者に衝撃を与えて妹ヒロイン春日野穹が大人気となった『ヨスガノソラ』
・表紙を飾ったメガミマガジンRXが「美少女丸裸全ページ肌色オールカラー」「全ての掲載作品で乳首を露出」などのストレートすぎる謳い文句との組合せで飛ぶように売れた『ストライク・ザ・ブラッド』
などを挙げることができる。
また、『ソードアート・オンライン』の劇場版「オーディナル・スケール」のBD/DVD版においてアスナの乳首が解禁された際には、横からほんの一瞬映っただけなのにもかかわらずネット上で大反響となった。さすがアスナさんである。
乳首を解禁しなかったアニメ
『緋弾のアリア』では、原作者がBD/DVD版での乳首解禁を示唆したにもかかわらず、実際には湯気が残されたままで乳首は見えなかったため、「乳首詐欺」だとして非難を浴びた。
『アンジュ・ヴィエルジュ』は、お風呂での全裸シーンに毎回非常に長い尺をとり、光渡しを大量に用いてBD/DVD版での乳首解禁を期待させる演出をしたが、これまた実際には光をそのまま残して乳首をまったく見せなかったため、批判を受けることになってしまった。