八尋殿
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やひろどの
広大な殿舎のこと。元々は古事記に登場する神殿を指す。
一般的に現在では「広大な殿舎」というような意味で使用されているが、古事記においては、「イザナギとイザナミの段」と「ニニギの段」に出てくる御殿の事。 (ニニギの段の場合は「やつひろでん」と読む)
「尋(ひろ)」は大人が両手を広げたときの長さを表す単位で、「八尋殿」は8人が手を広げて繋いだほどの大きさの建物を意味する。
イザナギとイザナミが、天神に「ふわふわ漂っている国を固めること」を命じられ、まずオノゴロ島を造り上げる。そこに建てた巨大な殿舎。古事記中、特に詳しく記述がないがイザナギとイザナミの住まいと考えられている。
ニニギの段において、ニニギノミコトにお腹の子を別の男のものではないかと疑われた木花咲耶姫が火中出産を決意した際に建てたお産をする御殿も八尋殿と記述されている。
この御殿は宮崎県西都市大字三宅に跡地があるという伝承が残されている。
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