CV:村田太志
概要
光貴教育学園生徒会長。正義感溢れる生徒会長だが、その正体はロゴスのメンバー「バード」。
生徒想いの生徒会長としての姿は演技に過ぎず、その本性は常軌を逸した快楽主義の愉快犯。自身の犯罪教唆を「ゲーム」と言い切り、唆された人々が犯罪に手を染めて破滅しても一切意に介さない。挙句の果てに他者が人生をかけて積み上げてきたものをぶち壊しにすることを至高の楽しみとし、自らは安全なところで高みの見物を決め込む(「その方がスリルがある」と危険が迫る街に残ったりもするが、それもまだ避難が間に合う内の話であり、デッドラインを超えるとあっさり手のひらを返して避難する)など、もはやサイコパスという評価すら生ぬるく感じるほどの生粋の外道。
曲がりなりにもくみ取る余地のある背景があったミュトスや欲望に率直である意味犯罪者として「真っ当」であったドッグと違い、自分さえ楽しめれば利害すら度外視で他人がどうなろうが知ったことではないという、ある意味ロゴスのメンバーの中でも一番の危険人物であると言える。
自らに想いを寄せていた陽との交友関係も、彼女の姉がダイハチのボスである事を知った上で自らのゲームに利用する為の接触であり、また彼女のノートパソコンにも細工を施していた。
警察が乗り込んできても余裕の表情を見せそのまま逮捕されるが、すでに心の底でコミュニティを求めていたミュトスを見限っており、彼の逃走ルートの情報と引き換えに超法規的措置で釈放されて国外へ高飛び。ミュトスを警察に売り渡す形で事実上の「勝ち逃げ」を果たす。
2期でも序盤は海外逃亡を続けていたが、裏でつながりを持っていた稲城の手引きでカルバヌバ(劇中に登場する架空の軍事国家)の国籍と大使館員という立場を得て帰国。カルバヌバ大使館をセーフハウスとして潜伏する。
終盤にて第1期の時より都知事に就任していた稲城光太郎と密かに結託し、その支持率アップに手を貸す形で暗躍していた事実が発覚。しかし、あくまで市民のためにあえて毒杯を飲み干す覚悟で犯罪に手を染めた稲城と、自分の楽しみのためならいかなる被害も意に介さない八条が折り合えるはずもなく、その危険思想から次第に稲城の手に負えなくなり決裂する。
その後は新興中華マフィアを刺客として差し向けられるに至るが、八条は稲城の行動・思考を完全に見抜いており、暗殺を実行に移そうとしていたマフィア達の前で、自殺したと見せかけて別の死体と入れ替わっていた(以前から稲城の件に限らず自らに危険が及ぶ事態を想定し、偽装自殺用にDNA等の生態認証データを改ざんしていた)。
そして稲城の出席するサミットの大舞台で彼がこれまでに行っていた暗躍の一部始終を暴露して破滅に追い込もうと画策。そのために同じく稲城を逮捕するための証拠集めに奔走していたダイハチの妨害を行う。
無人ウィルウェアを用いて証拠映像(稲城が犯罪の隠蔽を行おうとしていた会話記録)を残していたメモリーカードの破壊に成功。一度はすべての証拠の独占に成功したかに見えたが、Likoのクラウドネットワーク上に漂流していたそのデータをベヌウを動員してまで探し出したミュトスに回収され、先を越される形で稲城の悪行を暴露されてしまい、失敗(しかも宇宙エレベータ計画の要であるカーボンナノチューブ接続の瞬間に暴露されるという、演出においても上を行かれる結果となった)。
しかし、八条はその想定外の事態も喜びつつ、軌道エレベーターの衛星を東京に落とし、「稲城の築き上げた東京をぶち壊しにする」為の計画を実行に移す(もちろん東京都民の安全など一切考慮していない)。しかもその軌道エレベータにも大量の爆薬を満載させ、さらに阻止に駆けつけるであろうダイハチの妨害用に軌道変更用のロケットを無人ウィルウェアの格納ポッドにすり替える等の悪質な工作を仕込んでいた。
ダイハチが奮闘する中、自身は結託していたA子の手引きによって再び悠々と海外への逃亡を図るものの、その行動パターンはミュトスに見抜かれており、乗っていた飛行機のオートパイロットに細工を施される形で、彼や陽の待っていた横田基地に連行されてしまう。
最後は陽に「私は何だったのか」と聞かれ、「替えが利かないパーツ」と答えた結果、強化グローブを身に付けた彼女に、頭から地面に叩きつけられるほど(それも彼女の腰くらいの高さまでバウンドするほど)思いっきりぶん殴られ、顔面陥没の重傷の上あっけなく逮捕された。
「替えが利かない」と言っているところを見ると彼なりに陽に対する愛着はあったようだが、それを「パーツ」呼ばわりでぶち壊しにしてしまった辺り、まさにサイコパスである八条らしい末路であったと言えるだろう。
…なお件のA子はちゃっかり別ルートで逃げおおせている。
ちなみに…
劇中ラストの衛星墜落事件はもしも成功されてしまった場合
東京だけではなく周辺地域にも甚大な被害が出ることが劇中で明言されており
おそらく未成年であろうとも極刑は免れないと思われる。
…というか『思想を持たないテロリスト』だろうこれは。
関連タグ
アクティヴレイド ミュトス 山吹陽 稲城光太郎 サイコパス 愉快犯
テロリスト…厳密には違うものの最終的にやった犯罪はもはやこのレベルである。