「玄鬼宗の底意地、侮るな!」
概要
CV:大川透
凋命とは、『東離劍遊紀』のキャラクター。
冷静沈着な性格をしている銀髪の男性。
使う武芸は鈎を二刀流で操る「双鈎」。
鈎は少林拳や蟷螂拳などでも使われる中国武術の武器で、その名の通り鈎状になった刃を相手の武器や衣類に引っ掛けたり、戦場では敵の馬の手綱を切ったりといった使い方をする。
柄以外のほぼ全ての箇所に刃がついているため、使用には熟練を要する武器である。
常に蔑天骸の側に控え、一種の侍従のような役割も行っており、蔑天骸の居城であり玄鬼宗の総本山でもある七罪塔(しちざいとう)に乗り込んできた凜雪鴉が、蔑天骸との駆け引きにより塔内に滞在することになった際は彼の(おそらく監視役も兼ねた)接待役も受け持っている(このため、一部視聴者の間では「ホテルマン」や「ボーイ」呼ばわりされていた)。
その後、凜雪鴉に化けていた殤不患を見破り、仕組まれた茶番だと感づいた彼は蔑天骸の命もあって部下を率いてこれを追跡。
殤不患ならびに同じく脱出してたまたま彼と合流していた丹翡および捲殘雲をも追い詰めるものの、隠していた実力の一端を発揮した殤不患の凄まじい氣功術により、落ちていた棒切れ一本で率いていた部下たちをあっという間に全滅させられる。
一人になってしまった凋命は不患が只者では無かったことを知って狼狽えるも、自分に情けをかける彼に激昂。玄鬼宗の底意地を見せつけるべく捨て身の大技「枯骨・朽心(ここつ・きゅうしん)」を発動して挑むも、彼の双鈎は殤不患に届かず、カウンターで放たれた「拙劍無式・鬼神辟易(せっけんむしき・きしんへきえき)」の直撃を受け、体内で氣功が暴発。
背中から肋骨が弾けて飛び出すというなんともエグい致命傷を負い、おびただしい血を吐きつつ、ほとんど苦しむ間も無く絶命した。
最後に使った「朽心」は経絡の流れを急加速させ、心肺停止後も気を体に残留させてしばらく戦闘を続行できるようにするという技で、本来なら相手が「殺した」と油断したところへ大技を叩き込むこともできるはずだった。
しかし殤不患の「鬼神辟易」は相手の気の流れを強制停止させ、行き場を失ったエネルギーを暴発させるという技だったため、意味を為さなかったようだ。
「馬鹿野郎が……逃げて生き永らえておけば、鍛え直して俺に勝つ目だってあっただろうに」