元ネタはこちら→切り裂きジャック
概要
「切り裂きジャック事件」とは、
娼婦が連続して子宮を取り除かれた状態で発見された連続娼婦殺人事件である。
(以後、ネタバレ注意)
詳細
この事件の犯人は、シエル・ファントムハイヴの母(レイチェル)の妹であり、
シエルの叔母・マダム・レッドと、その執事のグレル・サトクリフである。
キャラクターの詳細
マダム・レッド
マダムは、父親譲りのコンプレックスだった赤毛を、
「地に燃えるリコリス」の色と褒めてくれたヴィンセントに好意を抱いていた。
しかし、ヴィンセントは自分の姉であるレイチェルと結婚してしまう。
マダムはいつも自分に味方してくれていた大好きな姉と
自分の好きなヴィンセントが幸せならそれで良いと、二人の結婚を祝福する。
そしてその間に生まれた子供がシエルである。
しかし、ファントムハイヴ家は火災に遭い、
レイチェルとヴィンセントは亡くなってしまう。
大好きな姉とヴィンセントを亡くしたマダムは夜会で出会った男と結婚し、命を授かる。
ある日、亭主と馬車に乗って出掛けたマダムは
衝突事故に遭い、亭主と子供を亡くしてしまう。
更には、マダム自身も内臓破裂によって子宮を摘出し、
マダムもう子供を授かれない体になってしまう。
自分は産みたくても子供を産めないと言うのに、
「子供なんて邪魔なだけよ。」
「誰の子かも分からないし。産んだって育てられないし。」
「子連れじゃ客も取れやしない。」 (地に燃えるリコリス-2015-参照)
と、平気で子供を堕ろす娼婦達に怒りを覚えたマダムはメスの様な刃物を使い、
次々に娼婦から子宮を取り出し、殺害していく。
グレル・サトクリフ
そんなマダムの姿を見たグレルは、
「アンタの気持ち、よく分かるワ。」
「あんなブス達、死んで当然。 アタシが協力してアゲル。」 (上記同様、参照)
グレル自身も、肉体は男でも、心は乙女!(キャラクターガイドブック「その執事、集合」参照)
産みたくても産めないマダムの気持ちに共感し、殺害に協力した。
しかし、切り裂きジャック事件を調査していたシエルとその執事、セバスチャン・ミカエリスに犯人だと突き止められ、マダムはシエルを殺そうとする。
しかし、そのシエルは自分(マダム)の姉の息子。
大好きな姉とヴィンセントの息子であるシエルを殺す事は出来ず、
その姿に呆れたグレルはマダムを殺してしまう。
グレルがマダムを殺した理由については、読者・視聴者の中でも憶測が飛び交っているが、
その中でも多いのは
唯一の自分の共感者だったマダムに裏切られたという消失感と
「そこら辺の女と結局変わらなかった。」という呆れからではないか、と考えられている。