ぼくらのこの地球は、継続に足る存在なんだろうか?
概要
CV:浅沼晋太郎
ジアースのパイロットの一人。140㎝のA型。中学1年生で、加古功とは同級生。
いわゆるチビデブな体格であり、見た目はいかにもないじめられっ子。
性格は内向的で口数は少ないものの芯は強く、不相応ともいえるほど高い考察力といざという時には自分から悪役を買って出る行動力を持つ。
本山和子(カズちゃん)という従姉がいる。もとは明るい人物で彼のあこがれだったのだが、彼女は友達の自殺に付き合いながらも一緒に飛べなかったことから精神を病んでおり、ジアースに踏み潰されることを望む、リストカットを繰り返すなどといった行動を繰り返している。
彼がコックピットで座っている椅子も彼女の化粧台のものである。
『フィッグ』戦では精神的に摩耗していたカコが戦闘中逃走するのを止めるために、
「カコ君…足、速いよね。」と言葉を投げかけるも、カコはそれを聞いて激昂。
彼に殴られている間にカコは本田千鶴にナイフで刺され即死してしまう。
操縦権を得たチズが復讐で他人を巻き込み始めた時に真っ先に反応したのも彼だった。
チズの死から四日後に畑飼に会いに行き、その言動に恐怖を感じチズのナイフで彼を殺そうとしたが、「この人を殺していいのは自分なのか」という疑念、自分に人を殺せるだけの覚悟がないこともあり未遂に終わる。
阿野万記の戦闘では敵が違う世界の地球人であることを察しているような様子を見せ、
彼女に敵のコックピットを暴こうとするのを止めるよう進言している。
本人曰く「自己保全という意識が希薄」でジアースとの接触で死が約束されても思うことはなかったが、自分たちの敵が違う世界の地球であることに気づいてから、
「自分が守ることになる人たちや世界は本当に守る価値のある存在なのか」
ということに疑問を持つようになり、
自分が戦闘に負ければカズちゃんも死ぬことができると思ったことも相まって
田中美純にもし自分が戦闘のジャマになったら自分を殺してくれと懇願するも、そこで軍人としての彼女の真摯な意見を聞く。
そして「自分たちが殺した相手を知っておいてほしい」という信念のもと
戦闘が始まるや否や自ら私服で敵に姿を見せる。
それに呼応して姿を現した対戦相手の少女は、自らのリストカットの痕を見せる。
そのことでどちらも同じ存在であるならば、どちらも最善を尽くすことがお互いの礼儀であり、生命が背負う業と責任であることを悟り、
仲間に「いずれジアースのことを他人に伝える時が来たら、カズちゃんに僕のことを伝えてくれ」と頼み、戦いに臨んだ。
彼の感じていた「この世界は本当に守る価値のある存在なのか」という問いは後に契約者となった
宇白順も感じることとなり、もっとキリエと話をしておけばよかったと後悔している。