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ぼくらの

ぼくらの

『ぼくらの』とは、鬼頭莫宏によるSF漫画作品。及びそれを原作とした小説、テレビアニメ作品。
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もしかして:「ぼくら」シリーズ宗田理


「中学生になった時、ぼくらはもう一人前で

 自分で何でもできると思った。

 ぼくらは泣いたり笑ったり怒ったりもう、この世の中のことは

 ほとんど知った気になっていた。

 でも本当は父や母に守られ社会に守られているただの子供だった。

 本当の悲しみや喜びや怒りはそんな日常の中にはなかった。

 

 それを知ったのはぼくら15人が集まりそして、

 あれ

 あれに出会ってからだった。」


概要編集

漫画は全11巻、TVアニメは全24話、ライトノベルぼくらの~alternative~」は全5巻。連載時のカラーページの再録や初収録となるイラスト、書下ろし漫画を掲載した「ぼくらの完全版」は全5巻。


11巻初回限定版には特別ヘン(公式同人誌みたいなもの)が、「鬼頭莫宏 イラスト&バックヤード集『ぼくらの』」には最終話から1年後の後日談が収録されている。


2011年2月1日、第14回文化庁メディア芸術祭で漫画部門優秀賞を受賞。(記事


あらすじ編集

夏休み、自然学校に参加した14人の中学生と1人の小学生は探検に入った海辺の洞窟でココペリと名乗る謎の男と出会う。ココペリは子供たちに、巨大ロボットに乗り込んで地球を襲う敵と戦うゲームをやらないかと誘う。コンピューターゲームと思い、面白がった子供たちは兄のウシロに止められたカナ以外の14人がココペリと契約を結ぶ。

その後、黒い巨大なロボットと敵が出現し、コエムシと名乗る口の悪いマスコットも現れる。ロボットの中のコックピットに転送された15人の前には、ココペリとコエムシが待っていた。これが黒いロボット最初の戦いであった。戦闘を重ねるにつれ、子供たちはこのゲームが現実を舞台にした自分の命と地球の命運を天秤にかけたデスゲームであることを知り、極限状態に陥る中、自分の人生や社会、家族とのつながりや命の意味について問い直していく。











































































本作の基本設定(ネタバレ有り)編集

15人の少年少女達が、一回戦闘をする度にパイロットの命を奪う巨大ロボットジアース」に乗って、地球を守る為に戦って死んでいくハートフルボッコストーリー。ちなみに負けると地球滅亡、戦線放棄する為には死ななければならない。つまり、一度契約すればどう転んでも死ぬ。


企画段階では魔法少女モノ(魔法を使うと死ぬ)だったらしい。

・・・前作を知っている人は「やはり」と思ったかもしれない。


  • 本作での戦闘相手の「敵」は平行世界の地球人達である。本作では多くの分岐した平行世界があり、その「可能性が近い世界同士」が何者かの手によって巨大ロボットを用いて戦わされている。ロボットの形状はそれぞれ異なる。
    • なお、戦闘に敗北するとその平行世界そのものが消滅する。つまり、戦闘の度に地球だけでも数十億〜百億以上の人間が消滅しており、合算すると途方もない規模の人数が犠牲になっている。

  • 原作、小説版ではロボットを造りこの戦いをさせている真の黒幕の存在は明かされておらず、コエムシらもそれぞれの推測は語っているものの具体的な情報は把握していない。アニメ版では黒幕らしき集団の存在とその目的は明らかにされるものの、主人公達と黒幕が対面する事はなく、詳しい事は謎のままである。

  • 上記の理由により、ロボットの素材やそれを製造しているテクノロジーも不明であるが、一度の戦闘で破損しても次までには自動修復されている。またロボット同士の戦いでしかダメージを与えられず、地球上のいかなる兵器もロボットには通用しない。

  • ロボットの正式名称は不明で、漫画版及びラノベ版に出ている敵側の機体の名称は便宜上登場人物側の世界によって名付けられたものである。ジアースの名も本作のパイロットが勝手に名付けている。

  • ロボットの内部には球状のコックピットがあり、その戦闘回のパイロットを殺害すれば勝利となる(厳密に言えば「そのパイロットとは異なる地球に属する存在によって殺害する」事。条件さえ満たせば実際に殺害するのはその戦闘回のパイロットやその地球に属する存在である必要はなく、自害や同じ地球に属する存在による殺害では即座に勝利条件を満たす事はできない。後者の場合は一定時間以内に代替パイロットを用意できなかった場合に敗北と判定される)。ただしジアースの動力はパイロットの生命力であるため、勝利したチームの担当パイロットも死亡する。なお、アニメ版では相手が自害するなどして操縦せずに勝利した場合、契約からは外されずそのまま次の戦闘に持ち越される。漫画版ではこれは完全に否定されており、操縦しようがしまいが、勝利した時点で死亡すると明言されている。これはアニメ版では操縦して初めてエネルギーが消費されるという解釈に対して、漫画版では操縦しなくても、戦闘が始まった時点でエンジンがかかってエネルギーは消費されているという解釈になっているものと考えられる。なお、ラノベ版での解釈は不明。

  • 主人公達の地球が生き残る為に必要な戦闘は全15回。回数は地球ごとにまちまちで、運が良ければ少ない戦闘回数で生き残る事ができる地球もある。戦闘終了後、次に操縦する担当パイロットとなる子供は啓示のような形で名を呼ばれる。

  • ロボットのスペックは操縦者の能力や魂の若さに依るため、パイロットは年端のいかない子供が選ばれる場合が多い。ただし、年をとっていても作戦次第では有利に戦えるという例外もある。

  • 一度契約すると基本的に死を逃れる方法はない。ただし必要な戦闘回数分以上の契約者がいた場合に限り、最後までパイロットに選ばれなかった契約者は、全ての戦闘に勝利した後に解放される。逆に人数が不足している場合は、契約者が0人になる前に追加の契約者を用意しなければその世界は消滅する。なお、アニメ版では最後の引き継ぎ戦のパイロットに限り、死亡する事はないという独自の設定になっている。また、アニメ版では死亡したパイロットであっても、その魂をコエムシに移す事で(人ではなくなるとは言え)生き延びさせる事もできたり、ロボットそのものを解体する事でゲーム自体から降りる事ができるなど、他のメディアとは違い、様々な独自設定が存在する。

  • 戦闘の始まる日時は事前には明らかにされず、戦闘時には契約した全員が強制的にロボットのコックピットに転送される。ただし操縦者は一戦闘につき1人だけで、他のメンバーはそれを見守るか言葉で助言する事しか出来ず、通常の方法では交替もできない。

  • 戦闘場所は両チームどちらかの所属する地球(引き継ぎ戦の場合は引き継ぎ先の地球)で行われるが場所は自分で選べず、敗北したチームの所属する宇宙は消滅する。また一回の戦闘には48時間の制限時間があり、これを過ぎると両者の宇宙は共々消滅する。

  • これらのルールは基本的に歴代のコエムシ達が伝言ゲームのように伝えて来たモノなので、本当かどうかは判明していない。またこの為、コエムシごとに理解しているルールが微妙に異なり、コエムシの知らないルールも存在する。各メディアごとの微妙なルールや設定の違いや矛盾については、これによって強引に解釈できない事もない。

  • 原作では一度ゲームを勝ち抜いてそのパイロット達が属する地球が生き残ったとしても、彼らが守り抜いた地球が再度このゲームに強制参加させられる可能性が皆無ではない事がほのめかされている。

登場キャラクター編集

「ゲーム」の誘い手


15人の子供たち


国防軍


その他の人物


アニメ版にのみ登場する人物


小説版の登場人物


関連イラスト編集

ぼくらのZEARTH


アニメ編集

2007年4月から9月まで全24話が放送された。制作会社はGONZO、監督は猫の恩返しを制作した森田宏幸

原作が連載中であったためアニメ版の後半はオリジナルストーリーとなり、オリジナルキャラクターを含む大人たちの行動が多く描かれ、独自の作品解釈による結末(原作とは平行世界の設定)が付けられた。ゲームのルールやキャラクターの性格などの設定にも大きく変更された所がある。また、性的な描写や残酷なエピソードが割愛されたり和らげられた箇所も多い。各話の順番も一部変更された。

アニメ版のop主題歌「アンインストール」はニコニコ動画では有名。また、前期EDテーマの「Little Bird」は原作漫画に、後期テーマの「Vermillion」はラノベ版にそれぞれ引用された。


主題歌編集

オープニングテーマ

アンインストール

作詞・作曲・歌 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ


エンディングテーマ

LittleBird」(第1話 - 12話)

作詞・作曲・歌 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ

Vermillion」(第13話 - 24話)

作詞・作曲・歌 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ


挿入歌

「ロストイノセント」(総集編)

作詞・作曲・歌 - 石川智晶 / 編曲 - 西田マサラ


各話リスト編集

話数サブタイトル
第1話ゲーム
第2話ジアース
第3話秘密
第4話強さ
第5話弱さ
第6話情欲
第7話
第8話復讐
第9話家族
第10話仲間
第11話
第12話血のつながり
第13話地球
第14話迷い
第15話自滅
第15.5話追想
第16話正体
第17話情愛
第18話現実
第19話
第20話宿命
第21話真相
第22話道程
第23話雪景色
第24話物語

関連動画編集


外部リンク編集

アニメ公式サイト


関連作品編集

ザ・ムーンジョージ秋山原作で週刊少年サンデーに連載されていたロボット漫画で本作の元ネタ

新世紀エヴァンゲリオンガイナックス原作&製作のセカイ系SFアニメの原点

ラストマン(漫画)江川達也原作の世界の運命を握った少年の戦いを描いたバイオレンス変身ヒーロー漫画

仮面ライダー龍騎・特撮に於けるEvaの後継作その一で、私利私欲の為に戦うライダー達は物議を醸した。

ウルトラマンネクサス・特撮に於けるEvaの後継作その二で、ネクサスの適格者がジアースのパイロットを連想

蒼穹のファフナープリキュア聖闘士星矢美少女戦士セーラームーンの孫娘なら、此方はEvaの息子と言った所か。大義の為に犠牲となる子供達繋がりで、深夜アニメだけあって犠牲者が続出。

魔法少女まどか☆マギカ・此方は大義の為に犠牲となる少女達の戦いと葛藤を描いたセカイ系の到達点

たとえ灰になっても・本作、龍騎、まどかと同系統の異世界デスゲームモノだが、作者逝去で絶筆未完になってしまった。

関連タグ編集

漫画 鬼頭莫宏 パラレルワールド 平行世界

スパロボ参戦希望:内容的に無理だろうと言われていたが期間限定とはいえX-Ωで実現。参戦シナリオで関連する作品は伝説巨神イデオン無限のリヴァイアス機動戦士ガンダム逆襲のシャア

ぼくらの100users入り ぼくらの500users入り ぼくらの1000users入り

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