概要
警視庁特別犯罪課、通称「特犯課」所属の刑事。連載開始時は22歳。
「狂犬」、「ドーベルマン」の異名を持ち、暴力的な捜査や凶悪犯は「ド外道が~!」と問答無用で射殺する非情さにより警視庁内部や新聞記者からも問題視されており、犯罪者やヤクザからは恐れられている。しかし作中で加納が撃つのはここで射殺出来なければ一般人らに犠牲が出る可能性が濃厚な局面が多く、射殺せずに逮捕する回もある。
結果的に数多くの難事件や凶悪事件を解決させており、上記の通り加納に批判的な人物は内外に何度も登場していたが、加納を信頼する警察関係者や感謝する一般市民も少なくはない。
むしろ作中の描写を見る限りでは親しい人物の方が割と多いのであるが、事件に巻き込まれて死亡する役回りのゲストキャラも多く加納の友人という事が一種の死亡フラグとも言える。
射撃の腕は超一流。
愛銃はスターム・ルガー・ニュー・スーパー・ブラックホーク。加納の師匠とも言うべき先輩刑事の虎沢十三からその殉職の際に引き継いだ。状況によっては狙撃銃等も使いこなした。
スポーツ万能で格闘技も一流ではあるが、超一流のプロの格闘家には流石には叶わない模様である。
初期はやや直情的で突っ走る面もあったが、中期以降はクールでハードボイルドな性格が定着。刑事としての責任感と正義感故に自他共に厳しいが、原則として仲間や彼の理解者との信頼は厚くプライベート等では砕けた面も時折り見せている。
両親を生まれつき知らない孤児の出自で、その為に子供や社会的弱者には優しく円満な家庭に憧憬を持つ事もしばしば。
一方で生死の境を彷徨うハードな状況や犯罪者から恨まれる立場故に家庭を持つ事は躊躇っており、中期以降はヒロインである三森刑事とのロマンスがあれど彼女の想いを受け入れる事に悩んでいたが、最終回前にて結ばれる。
しかし、最終回にて警察のパトカーにて三森との結婚式場に向かう途中、過激派の正体を表したパトカーの警官により致命傷を負いエレベーターにて倒れた姿が最後のコマとなる衝撃のラストを迎えた。
その時点での生死は明確では無かったが、連載終了から30年を経て描かれた続編の新ドーベルマン刑事においては明確に死亡したとされた。だが、死亡したと思われていた加納の復活により新たな物語は始まる事になる。