「雑魚は群れるから雑魚になる」 コレ俺の名言ね
ケンカなんざ勝っても負けてもどっちだっていいんだよ カッコ悪いマネはしたくねぇ
今日から.... オメーは俺の舎弟な
概要
砂原・柾木の憧れでもあった兄貴分で、樋口たちと同学年。逆立てた金髪が特徴で、読みは不明だが下の名前は「祐樹」。感性や振る舞いはどこか朝桐に似ており、よく砂原たちを連れて缶蹴りなど子供の遊びも全力でやっていた模様。その実力もさることながら、光嶺では珍しく派閥や上下関係にこだわらない器量のある性格もあって人望に優れていたが…
「樋口.... 頼む.... カ.. カンベンしてくれ......」
ある時、樋口による圧倒的な数の暴力を受けたことにより屈服する形で潰されてしまい、それ以来は街から失踪する。
この事件は砂原と柾木に大きな遺恨を残し、柾木は一匹狼として樋口を付け狙い、砂原は「数の力」を思い知ったことにより樋口の下で「砂原軍団」を作りあげ、両者は袂を分かつこととなる。
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「変わってねえモンだな 街のニオイってやつは」
ある日、左目元に大きな傷がついた状態で突如として街へ舞い戻る。ひょんなことから知り合った朝桐と意気投合し、菊田(兄)とも一緒にカラオケ大会を始める。そして、砂原・柾木の近況も聞いてついに再会を果たす。しかし、その頃は様々なチームを吸収する「チームイーター」なる存在が不穏な空気を起こしており、かつての友人で楷統高校の頭だった川地も重傷を負わされていた。
それを受けた砂原・柾木から呼び出されるが…
「川地をやったのは.... この俺だよ.... この俺こそがチームイーターだ....」
チームイーターの起こした事件は全て自身が裏で手を引いていたことを明かし、街へ帰郷した理由も自身を破滅に追い込んだ樋口及び光嶺への復讐のためだった。
事件の真相
キッカケは樋口・吉岡を中心とした光嶺と川地率いる楷統による抗争であり、自身は川地との友情を優先し、光嶺へ歯向かうことを承知で抗争に参加する。しかし、楷統の主な生徒が集まったタイミングで光嶺からの奇襲を受け、その圧倒的な数と力によって楷統側は壊滅にまで追い込まれる。
この状況で川地もフクロにされたことで敗北を認め、楷統の生徒たちの安全と引き換えに身代わりとなることを宣言したが…
「樋口.... 頼む.... カ.. カンベンしてくれ......」
「川地をそれ以上ヤったら死んじまう.... 代わりにこの俺のクビ 持ってけよ」
それに納得のいかなかったため、自身が川地の身代わりになることを樋口と吉岡に提案する。
三年
「甘ぇんだよ」
「その川地に.... 北条のトドメを刺させろ 二度と光嶺に背けねー身体にしてやれ」
「それが 光嶺だ」
しかし、その場に三年(恐らく綾瀬ユーサク)が現れ、光嶺に盾突いたことへの徹底的な粛清を指示する。川地はこの条件をのむことで楷統の生徒たちを守り、樋口たちは光嶺のカンバンを守ることとなったが、自身だけが全てを失って破滅する結末を迎えてしまった(目元の傷もこの時についたもの)。
チームイーター結成〜復讐へ
その件によって失踪した後は、詳細は不明だが少年院にも入っていたようで、そこで久葉と意気投合する。出所後は彼と共にチームイーターを結成し、様々なチームを取り込んでいく(その際は自らが相手チームの一人一人とタイマンを張ることで味方に引き入れており、その信頼関係は絶大なものとなっている)。そして、今度こそ光嶺を潰せる力をつけて大きな抗争を起こしていく。
「あの日 全てを失って.... カラッポになった俺は.... 俺じゃなくなった.... あの日の続きがしてえだけだよ俺は....」
「俺はもう一度時間を動かす.... 俺が俺であるために....」
抗争の結末
抗争では圧倒的な数の力で朝桐たちを追い込み、三年生たちを前線へ引きずり込むことに成功する。そして、久葉に刺されていた樋口も大量出血で意識を失い、直接手を下さなかったとはいえ復讐が実現する。
これを受けて、今度は朝桐が樋口の代役として勝負を挑むが、柾木が止めに入る。
柾木
「北条さんは...... もう殴られちゃいけない身体なんだ!!」
「普通にしてたって意識とんでるじゃねーか!! コレ以上ダメージ受けたら命だって....」
実はチームイーターを束ねるために身体を酷使していたため、以前から脳動脈瘤を示唆するような症状が現れていた(自身も「時間がない」と言っていたことから気づいてはいた模様)。
それでも両者共に意に介さず喧嘩へと発展する。朝桐には一発も当てさせず大技を連発するなど圧倒的な実力差を見せつけるが…
朝桐
「まだだ.... まだ.... 負けてねーぞ....」
(俺は......「負けを認めた自分」を恨み続けてきたのか......?)
(やってみろよ朝桐...... お前が“もう一つの可能性”なら...... 「自由」への代償ってヤツを踏み倒してみろ!!)
それでも倒れない朝桐に対して徐々に焦りを見せ、本気を出すと共に「もう一つの可能性」を感じるが、喧嘩の間にも症状は進行しており、またしても意識を失ってしまう。それを見た朝桐は一撃を入れようとするが、自身も意識を取り戻してそのまま攻撃を仕掛ける。
朝桐
「砂原ァッ!! 柾木ィィ!!」
(こんな力が....!?)
しかし、朝桐の狙いは最初からボディであり、瞬時にパンチの軌道を変えたことにより、ついに朝桐から強烈な一撃をもらう。そのまま階段から落ちそうになるが、朝桐の掛け声で下に待機していた砂原たちによって難を逃れる。
「まだ.... そんな目で俺を.... 見てくれるのかよ....」
「今の俺ぁ.... カッコワリーだろ....?」
砂原
「下を見なよ.... アレがアンタの作ったチームだ - アンタに.... 憧れて.... 集まった.... な」
柾木
「やっぱアンタは.... カッケーよ 北条さん....!!」
そこには自身を心配するチームイーターのメンバーが集まっており、意識を失う寸前の朝桐へ再び向き直る。
「もう一つの.... 可能性.... か....」
「フッ.... 俺の負け.... だ 朝桐」
救急車も駆けつけ、長かった抗争はついに終結した。
自身はそのまま樋口と救急車で運ばれ、言葉を交わす。
「楽しかったぜ 久しぶりに会えてよ けどな 樋口 今度は.... 俺の手で潰してやるよ」
樋口
「それでいい.... なにしろ.... お前がこの傷(樋口の額の大きな傷)をつけた日から.... 俺たちは一生憎しみ合うしかできねーからな 待ってるぜ....」
後日談
砂原と柾木が病室を訪れた時には退院し、より治療に適した場所へ出発するところだった。彼らとしばし言葉を交わし、「マジで強くなったぜオメーら」と最大限の賛辞を送る。そして、別れに戸惑いを見せる彼らに対して…
「わかり合ってる男同士ってのはな...... 言葉なんざいらねーんだよ...... その方がカッコイイだろ」
と言い残し、最後は砂原からの「朝桐との缶蹴りの約束」の伝言に応え、舎弟の証であるボンタンアメを残して久葉の車でその場を去っていった。
-真之輔...... オメーのおかげでよ.... 少しはスッキリできたのかもしれねーな....-
一方、退院した朝桐たちに菊田(兄)が声をかけてくる。
菊田(兄)
「今日は北条と一緒じゃないのか真之輔!!」
瀬下
「イヤ.... おじさん.... 北条さんとはもう....」
菊田(兄)
「そっか - 今日はムリか - 残念だなぁ....」
「でも...... また三人でいっしょに歌いたいなぁ真之輔!!」
朝桐
「ああ.... すぐにはムリだけど.... またいつか会えるよ.... きっと.. な....」