概要
『CRYSTAR』の登場人物、恵羽千と幡田零のカップリング・コンビ。
作中では妹・幡田みらいを救うため辺獄で戦う零に命を救われた千が、その後も罪なき人を害する幽鬼を放っておけないとして同行することとなる。
また、色合いが対(アートブックによれば、展開を考えての意図的なものらしい)で年が近い。不動寺小衣曰く「絵になる」。
零にとっての千
一周目
3章ボス戦から同行することになる千に対し、精神的に追い詰められていることもあってか777 不動寺小衣同様「役に立てないなら要らない」と言わんばかりの態度を取っていた。とある存在により吹っ切れてからは謝罪し、「問題ない」と許される。
その後の7章、想起ノ森のボス幽鬼に攻撃されそうな中動けずにいるところを、身を挺して庇われることに。この後は留守電で、おおよそまとめると「助けてくれてありがとうございます。その時だけでは無いです。私はいつも千さんの真っ直ぐな強さに助けられて来ました。いつになるかわかりませんけど、必ずお返しします」といった旨の礼を言っていた。
二週目
2周目の6章、深間ノ街では、千と二人きりに分断されるイベントが発生する。この時は「零のことは正義にかけて守る」「零は友達だから」と言った言葉をかけられるが、零にとって「友達」という言葉がどんな重みを持つのかは想像が捗るところ。
更に「妹を救うという目標を正義と定め誇れば良い」と励まされ、このルートでの零は「例えエゴだとしても、正しいものだと信じ続ける」というイデアに導かれることとなる。
また、「ポテトが丸ごと入ったラーメンを食べに行こう」と誘われ、「楽しみにしています」と返す一幕も。「ハンバーグセットでハンバーグを残さないで」という迷言が生まれたのもこの会話である。
三周目
3周目では、自らの信じる正義が綻びかけた千を必死に助けようと声をかけ、仲間内の関係を保とうとしていた。「みらいも千さんも大切」「千さんは絶対にこんなことを言う人じゃなかった」「千さんが意外と冗談言う人だって知ってますから」
この周回のラスボス戦は千零カップリングの中でも一定の比重を占めるシーンなので、ぜひとも意思のあるあなたがプレイし、涙に意味を与えてあげて欲しい。
千にとっての零
辺獄で彷徨っていた自分を救ってくれた命の恩人であり、仲間、中盤には「友達」と強調している。
零は単に友達が少ない、というより本編開始時点でいないだけとも言えるが、千の場合は橋本らいどん氏の二次創作漫画にて、抜け駆けを禁止するファンクラブの存在により生徒らが牽制し合い、千と親しくなるものがいなかった(一人を除いて)という描写があり、零にとっても千にとっても「友達」という関係が重要な意味を持つ可能性が示唆された。
一周目
7章では「構えろ」と何度も警告し、挙句身を挺して守る勇姿を見せた。直前に「もし幽鬼の中に家族がいたらどうするか」という会話をしていたことや、そもそも千にとって自分の正義(というよりそれが生まれる根幹であったトラウマ)に強く関わる場所だったため、幽鬼と化した親しい人を前に動けなくなる自分を想像し、それが零と重なったのだろうか。単に友達だからということもあるかも知れない。
二周目
6章深間ノ街では、零と二人きりだったこともあってか「友達」と呼ぶことが多くなる。道中で会ったみらいに「お姉ちゃんのお友達?」と聞かれたその時は「仲間だ」「友達の定義にもよるが」と答えていたが、その後に友達呼びをし始めるところを見るに、自分の中で定義づけたのだろうか。千らしい心情が読み取れる。
零に「自分の正義」を持つよう勧めることが度々あり、この章では特に顕著だったが、これは友達を励ましているだけとも取れるが、「あたし達は同じだ」と言ったセリフから零に自分と同じ、自分の仲間でいて欲しかったようにも見える。バス事故の唯一の生存者、検事の娘、更にファンクラブにより崇められているなどなどの背景から、千が孤独感を抱え、零との友情関係に固執したという可能性はある。
そして6章後半には、アナムネシスの言葉で戦意を失った零を励ますのに、「殴って気付かせる」「そもそもアナムネシスを喋らせない」といったパワフルなものでなく、「主に語りかけられるらしいヘラクレイトスを頼る」という選択を取ったことには、零とその守護者への理解と信頼が見られる。
三周目
不動寺小衣により討伐されたアナムネシスから「復讐して」と頼まれ、自身の正義と頼まれた復讐で揺れることになる。小衣の復讐が「自身の妄想から無実の者を殴り殺した」ものだと刷り込まれ、小衣だけでなく零や777にまで不信感を抱き半ば3人を無視するように。零に「あたしの何がわかる?」とまで言って「正義という言葉を言っていない」と指摘された際は動揺した様子を見せたが、悪魔の介入により会話より進行を優先することとなった。猜疑心に呑まれつつある千と、仲間との関係回復を目指す零の行き着く先は、これまた千にとっての零がよりわかるものであるが、ここはぜひとも意思のあるあなたが辿り着き、その目で見てほしい。
二次創作での傾向
単に友達同士としての二人、千の片想い、零の片想いのいずれも見るが、二人が完全に両想いの恋愛関係…というより半ば依存し合っているように描写する書き手がいる。
注意
同表記の腐向けカップリングがあるので、当面の間は作品名を検索に併用するなどで対策して欲しい。