概要
1970年に発表されたピンク・フロイドのアルバム・タイトルで、原題は「Atom Heart Mother」。
奇妙な原題は、原子力電池(Atom)の心臓ペースメーカー(Heart)を埋め込んだ妊婦(Mother)に関する新聞記事の見出しから付けられている。直訳とも言える邦題は、当時の洋楽の日本盤では、独自に日本語でやたらと大仰で意味深、おどろおどろしいタイトルを付けることが一般的だった流れから。
タイトル・チューンの「原子心母」は前衛音楽家のロン・ギーシンと共作したオーケストラ・アレンジのインストゥルメンタル・ナンバーで、LP時代はアルバムのA面全部を占めていた。桑田佳祐のラジオ番組のOPでもご存知の人が多いのではないだろうか?
元メンバーは実質自分たちの作品ではないと、この曲を嫌っているとか。
牧場で乳牛が振り向いているアルバム・ジャケットは、「狂気(The Dark Side of the Moon)」、「炎~あなたがここにいてほしい(Wish You Were Here)」などと共にジャケパロの餌食となり易い。
収録曲
原子心母/Atom Heart Mother(23:42)
もしも/If(04:30)
サマー'68/Summer '68(05:28)
デブでよろよろの太陽/Fat Old Sun(05:23)
アランのサイケデリック・ブレックファスト/Alan's Psychedelic Breakfast(13:01)
関連動画
Atom Heart Mother Suite - Pink Floyd(公式)
関連タグ
吉良吉廣:スタンド「アトム・ハート・ファーザー」の名前に採用された。