概要
「濃い味の料理を食べた後(もしくは途中)に さっぱりとした味の食べ物を食べることで 先ほどの濃い味を打ち消し 別の料理の味を堪能できるようにする」という意味である。
例えば
たくさん並んでいる美味しい料理の中の一つを食べていて、別の料理を食べる際に『口戻しに〇〇を食べよう』と言うと <さっきまで食べていた料理は美味しい>ということになるので 料理人を含めた周囲の人間も気分が良い。
似たような言葉に
「口直し」というものがあるが これは【美味しくない料理や飲み物を口にした時に 生じた不快感を消すために別の料理を食べること】を意味する。
うっかり『口直しに〇〇を食べるか』と言ったら さっきまで食べていた料理が美味しくなかったということになってしまい 料理人や周囲から冷たい視線を浴びるはめになる。
料理を出す側も注意されたし
『口戻しに〇〇をどうぞ』と言って出すのと『口直しに〇〇をどうぞ』と言って出すのでは 受け取る側の気分が違う。
前者の場合、『次に出てくる料理はどういうのかな? 楽しみだ!』と御客を喜ばせるが 後者の場合『さっき食ったのは美味しくないものだったのかよ・・・・』と悲しませてしまう。