概要
興奮・恐怖・感情・爆裂・焦燥・高揚などの昂りによって、通常より大きな声、もしくは聞き取れない声を出すこと。
また、世間に自分の考えを主張・発射すること。
作品名の『叫び』
油彩画・テンペラ画・2枚のパステル画・モノクロverのリトグラフの5点が現存する。
橋(のように見えるが実際は遊歩道の柵。モデルになった遊歩道はノルウェーのオスロに現存する)の上で真っ赤な背景が発した「自然の叫び」に耳を塞いでいる人物が描かれている。ムンクの作品の中でも特に有名であり、この絵の構図を真似たパロディなども多く作られた。
人物の表情からあたかも叫んでるように見えるが実際に彼が大声を上げてるわけではない。世界的に有名な誤解の一つとしても知られている。
日本国内においては。一般的に「ムンクの叫び」という通名で呼称されることが多く、「ムンクという人が叫んでいる絵だ」と内容を勘違いされている節もあるが、あくまで「ムンクが描いた『叫び』という絵」という意味合いの呼び方であって、作品名自体は単に「叫び」である。
『狂人にしか描けない!』
原文:Kan kun være malet af en gal Mand!
1904年に発見された同作品の油彩画の左上に鉛筆で書かれた落書きである。
当時この落書きは『叫び』に不満を持った人物が、
もしくは『叫び』の陰鬱な空気に当てられた鑑賞者が衝動的に書いたとする仮説が有力であった……
…がしかし、
それから100年以上後、2021年2月22日、ノルウェー国立美術館の研究員が赤外線を用いた調査や筆跡鑑定の結果、
作者エドヴァルド・ムンクによって書かれたものだと断定した。
作者ムンクは何故落書きを書いたのか
『叫び』は今でこそ名画と評される作品であるがこの作品が公開された当初の評価は良くないものだった。
激しく批判された上、作品を見た医大生はムンクの精神状態を疑問視し、「狂人」などと呼んだことから酷く傷ついたムンクがおそらくはショックで、または皮肉としてこの落書きを書いたと考えられている。